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リベルタドーレス杯で珍事。アルゼンチン1部クラブが母国代表のユニを着て出場

text by 編集部 photo by Getty Images

アトレティコ・トゥクマン
アトレティコ・トゥクマンの選手たち【写真:Getty Images】

 昨季にクラブ史上初となるリベルタドーレス杯の出場権を獲得したアルゼンチン1部アトレティコ・トゥクマンが、同大会の試合に母国代表のユニフォームを着て出場した。8日付のアルゼンチン紙『ラ・ナシオン』が報じている。

 現地時間8日にリベルタドーレス杯2次予選ラウンド第2戦が行われ、A・トゥクマンが1-0でエクアドルのエル・ナシオナルに1-0で勝利した。この結果、同大会で初勝利を飾ったA・トゥクマンが2試合合計で3-2として3次予選ラウンドに駒を進めたが、同チームはこの試合にU-20アルゼンチン代表のユニフォームを着て出場している。

 A・トゥクマンは、このアウェイ戦に挑むために数日前からエクアドルのグアヤキルでキャンプを開始し、試合当日に開催地キトへ向かう計画をしていたようだ。

 ところが、試合開始数時間前になって管制塔が離陸を拒否。同大会の規定では、45分以上到着が遅れると不戦勝になるため、チームは早急に別の便に乗り換え試合開始13分前にキトの空港へ到着した。

 さらに問題は続く。空港からスタジアムまでの所要時間はバスで50分。その上、選手たちはサッカー用具一式が入った荷物を受け取る時間がなく、グアヤキルの空港に置いて来たという。

 しかし、幸いキトでは南米ユース選手権が開催されており、ユニフォームが類似している理由からU-20アルゼンチン代表のサッカー用具一式を借りて試合に出場。すると、63分にA・トゥクマンのFWフェルナンド・サンペドリがゴールを決め、これが決勝点となった。

 まさに奇跡的な勝利を飾ったA・トゥクマン。同チームは3次予選ラウンドでコロンビアのジュニオールとの対戦に挑む。

【了】

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