フットボールチャンネル

香川真司 7年前

香川、CL遠征控え先発の可能性。ドルトは最下位相手に“効率良く”勝ち点3を

ボルシア・ドルトムントは11日、ブンデスリーガ第20節でダルムシュタットと激突する。監督交代後も結果の出ていない最下位チームから、確実に勝ち点3を獲得したい試合だ。中2日での遠征を控えることもあってトゥヘル監督はローテーションを示唆しており、香川真司の先発起用の可能性もあるかもしれない。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 編集部 photo by Getty Images

降格必至の最下位ダルムシュタット。新監督の仕事の成果は未だ表れず

トルステン・フリンクス
ダルムシュタットを率いるトルステン・フリンクス監督【写真:Getty Images】

 効率良く“勝ち点3”を持ち帰ることができるか。2017年2月11日のブンデスリーガ第20節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでSVダルムシュタット98と戦う。

 現在ダルムシュタットはダントツの最下位。昨年10月22日にホームでヴォルフスブルクに勝利を収めて以来、勝ち星に恵まれていない。これまで積み上げてきた勝ち点はわずか9。もはや降格は免れない状況だ。昨年12月5日、ノルベルト・マイヤー前監督は成績不振で解任された。ラモン・ベルンドロート暫定監督を経て、12月27日から歴戦の元ドイツ代表トルステン・フリンクスが指揮を取る。

 もっともフリンクス監督にとっては、仕事のしやすい環境なのかもしれない。野球で言うと、0-10のスコアかつノーアウト満塁の状況を作り出した先発ピッチャーに変わって、マウンドに送り出されたような格好だ。しかし、失点を重ねて走者を出したのは、火だるまになった先発であって、自分の責任ではない。このまま負けても黒星は付かないのだ。

 そのためかフリンクス監督は、降格を免れようとするチームには似つかわしくなく、後ろから繋ぐサッカーを嗜好する。手堅い守備からのカウンターを狙わず、今冬の補強はハミト・アルティントップやシドニー・サムといった攻撃の選手が目立ち、総合力の底上げを図った。

 しかし新戦力の融合を進めながら、理想に沿ってチームを作り上げていくことの難しさは、今季のドルトムントが示すとおりである。後半戦が始まってダルムシュタットの戦績は1分2敗。“死のロード”を抜け出せていない。ドルトムントにとっては、与し易い相手だ。前半戦はホームで6-0で勝利している。

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top