ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督【写真:Getty Images】
ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督は、選手たちの動きを分析するため“ドローン“で上空から練習を撮影する手法を断念したようだ。ペーター・ゲルリッヒCEOが認めたとして英メディア『ESPN FC』が1日に伝えている。
ナーゲルスマン監督は昨年2月、ホッフェンハイムのU-19チームからトップチーム監督へと昇格。欧州主要リーグで史上最年少となった28歳(現在29歳)というその若さだけでなく、今季ブンデスリーガで現在4位という好成績をもたらしているその手腕や、革新的な手法でも大きな注目を集めている。
練習にドローンを導入したこともその独自の手法のひとつとして報じられていた。練習を上空から撮影し、選手の位置などについて地上からでは得られない情報を収集し分析することでプレーの改善に繋げようとしていたという。
だがゲルリッヒCEOは、この手法が選手たちにとって「集中を乱すものだった」とコメント。「イノベーションと呼べるものは、長期的に用いられ、練習や実戦に付加価値をもたらすものだけだ」と述べ、ドローンの導入が“企画倒れ“に終わったことを認めている。
いずれにしても、ナーゲルスマン監督がホッフェンハイムで結果を出していることは確か。革新的な手法を採り入れながらも、効果がないと判断すればそれに固執しない柔軟性も成功の一因なのかもしれない。
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