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欧州でゼロからのクラブづくり FCバサラマインツの挑戦【05】チームドクターとしての活動内容

日本代表・岡崎慎司が創設に携わったFCバサラマインツ。ドイツ11部リーグからスタートし毎年優勝、現在ドイツ9部に属する。チーム創設にはどのような想いがあり、そして、そこで働くスタッフは何を感じているのか。欧州でゼロからクラブをつくっていく様子を、現役スタッフが現地よりお伝えします(不定期連載です)。

シリーズ:FCバサラマインツの挑戦 text by FC Basara Mainz photo by FC Basara Mainz

病院勤務とチームのメディカルサポートの両立

FCバサラマインツ
試合に臨むFCバサラマインツ【写真:FC Basara Mainz】

 前回の【04】ドイツのサッカーチームで初の日本人メディカルサポートに引き続き、チームドクターの藤原がお届けします。前回は自己紹介、ドクターとしての理念などを紹介させて頂きましたので、今回は実際の活動内容についてお伝えします。

 公式戦は日曜日に開催されるので金曜日、病院勤務の仕事が終わってマインツへ向かいます。前回の記事で書かせて頂きましたが、普段はマインツからかなり離れた田舎のリハ病院で働いています。

 そこからマインツへはなんと片道五時間、その日は仕事場に大きな旅行鞄とともに出勤してその姿を同僚に見せます。同僚もマインツでの活動を知ってるので、それで自動的に残業の拒否権が発動します(笑)。

 こうやって融通を効かせてくれるのがドイツの職場のいいところです。仕事を四時過ぎに終えてすぐ電車に飛び乗り、マインツにつく頃にはもう日付が変わる手前、この日は緊急に診察しないといけない場合を除いては、そのままスタッフ宅で軽く打ち合わせして休みます。

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