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ミラン、中国資本への売却がついに完了。31年間の”ベルルスコーニ体制”が終焉

text by 編集部 photo by Getty Images

シルビオ・ベルルスコーニ
ミランを手放すシルビオ・ベルルスコーニ氏【写真:Getty Images】

 延期が繰り返されてきた交渉が、ついに完結に至った。中国の投資ファンドへのクラブ売却が合意に達していたミランは、現地時間の13日にその手続きを完了させた。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えている。

 ミランの親会社であるフィニンベストは、同社の保有するミランの株式99.93%を中国のシノ・ヨーロッパ・スポーツ(SES)へ約7億4000万ユーロ(約858億円)で売却することが昨年夏に合意。だが売却代金の分割支払の遅延が相次ぎ、決定には至っていなかった。

 取引が破談に終わる可能性も懸念されていたが、先日から中国の投資家グループがミラノを訪れ、最終交渉に臨むことが報じられていた。13日には正式にサインが交わされ、クラブが中国のリー・ヨンホン氏に売却されることが決まった。

 イタリアの元首相であるシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は1986年にミランを買収し、多額の投資を通してクラブに成功をもたらしてきた。5回の欧州制覇や8回のセリエA優勝などを成し遂げてきた31年間のベルルスコーニ体制には幕が降ろされることになる。

【了】

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