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デンマーク1部でピッチに投げ込まれたものとは…。ダービーは後味の悪い結末に

text by 編集部 photo by Getty Images

ネズミ
デンマーク1部のダービーマッチでピッチにネズミの死骸が投げ込まれ…【写真:Getty Images】

 デンマークで試合中のピッチ内に投げ込まれたものが話題を呼んでいる。

 現地時間17日に行われたデンマーク1部リーグ第29節、ブレンビー対コペンハーゲンで事件は起きた。

 英『BBC』などによれば、試合終了直前にアウェイのコペンハーゲンがコーナーキックを獲得すると、ホームのブレンビーサポーターが小さめの何かを2つピッチに投げ込んだ。それはネズミの死骸だった。

 コーナーキックを蹴るためにスタンド方向へ歩いていたコペンハーゲンのルドウィグ・アウグスティンソンはピッチに横たわるネズミの死骸を足でどける。そして警備員が尻尾を持って会場外へ持ち出す姿が映像や写真に残されていた。

 ブレンビーのトローエルス・ベックSD(スポーツディレクター)はクラブ公式サイトで声明を発表し、「我々が勝ち点を取れずにピッチを去らなければならなかったことに苛立っていたのは明らかだが、今日の試合でどのように振る舞うべきか理解できなかった観客がいることは同じくらい残念だ」と、死んだネズミを投げ込んだサポーターを強く非難した。さらにそのサポーターを特定して出入り禁止などの処分を科すことも明言している。

 コペンハーゲン対ブレンビーは互いの本拠地が近く、デンマーク国内屈指の強豪クラブであることから“ニュー・ファーム”と呼ばれてダービーマッチとして知られている。だが、現在首位のコペンハーゲンは2位のブレンビーに勝ち点差13ポイントをつけており、サポーターにも不満が溜まっていたようだ。

 なお、試合は65分にスロベニア代表MFベンジャミン・ヴェルビッチのゴールが決まり、1-0でコペンハーゲンが勝利している。ブレンビーにとっては結果だけでなく“ネズミ”でも後味の悪いダービーマッチになってしまった。

【了】

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