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香川、痛恨ドローで今季最後のタイトルにも危機感「決勝は見えてこない」

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントは現地時間29日、ブンデスリーガ第31節でケルンと対戦し0-0で引き分けた。

 チャンピオンズリーグ(CL)本選出場権獲得を狙う3位ドルトムントにとって、引き分けで勝ち点2を失った代償は大きいかもしれない。今節の結果しだいでは2ポイント差の4位ホッフェンハイムに抜き返されてしまう可能性がある。

 週半ばのDFBポカール(国内カップ戦)準決勝バイエルン・ミュンヘン戦では出番なく、29日のケルン戦に先発出場したドルトムントの香川真司は「ああいうビッグゲームの後はどうしても、(いい状態を)保ちにくいことがあるからこそ前半で決めきれないといけなかったんで、そこが(原因で)ズルズルいってしまった」と、痛恨のドローを振り返った。

 自身も得点に絡むことはできず66分にウスマヌ・デンベレと交代を告げられた。それでも香川は「ちょっと早かったですけど、イージーなミスが続いていたんで、そういう意味での交代だったと思う」と、トーマス・トゥヘル監督の判断に理解を示した。

「みんなが最後までやりきるというか、目の前の試合に対して全力を尽くすことは、間違いないと思います。ただやはりシーズン終盤で、体力的にもメンタル的にも、疲れはありますしね。あと3試合とポカール決勝があるということで、そういう意味では選手たちのモチベーションもそこ(ポカール決勝)にフォーカスされると思う。ただその3試合をいい形で終わらないと、この決勝は見えてこないと自分に言い聞かせて、やっていきたいなと思います」

 バイエルン・ミュンヘンがすでに優勝を決めているものの、ドルトムントにとっては来季に向けて負けられないリーグ戦が3試合残っている。さらに次節はホッフェンハイムとCL本選行きをかけた直接対決が待っている。

 その3試合を終えた後に、ポカールの決勝で今季最後のタイトルに挑む。香川ら選手たちの視線は来月27日、ベルリンで行われるフランクフルトとの大一番に向いているが、まずはリーグ戦をいい形で終えてタイトル獲得へ弾みをつけたいところだ。

(取材:本田千尋【ドルトムント】、文・構成:編集部)

【了】

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