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一体何が起こったのか? 「狡猾だが正当」なレアルDFの先制ゴール

text by 編集部 photo by Getty Images

ナチョ
レアル・マドリーのナチョ【写真:Getty Images】

 スペイン・リーガエスパニョーラ第37節が現地時間の14日に行われ、レアル・マドリーはセビージャにホームで4-1の勝利を収めた。この試合でマドリーのDFナチョが記録した先制ゴールは、セビージャに生まれた一瞬の隙を抜け目なく突いたものだった。

 マドリーは前半10分、マルコ・アセンシオがペナルティーエリア手前の中央付近で守備陣に囲まれてファウルを受ける。アルベルト・ウンディアーノ・マジェンコ主審はフリーキックの笛を吹いたが、その次の瞬間にはマドリーの選手たちがゴールを喜んでいた。

 アセンシオが倒されたあと、セビージャが壁を作って守備隊形を整える前に生まれた隙をナチョだけが見逃さなかった。いわゆる「素早いリスタート」から放たれたシュートはそのままゴールの中へ。シュートの瞬間にセビージャの選手たちは誰もボールを見ておらず、シュートに反応しようともしなかったGKセルヒオ・リコも何が起こったのか分からないような様子だった。

 ルール上、主審が壁を下げるよう指示した場合などでなければ、笛を待つことなく攻撃側がプレーを再開しても問題はない。スペイン各メディアも、ナチョのゴールを正当なものだとして解説している。

「狡猾なゴールだが、完全に正当なものだ。ウンディアーノの(ゴールを認める)決定は正しかった」と『マルカ』紙の解説を務める元審判はコメント。『アス』紙の解説者も、攻撃側が壁を下げるよう要求していないこと、ボールが再開位置に静止していたことなどからルール上の問題はないと説明している。

【了】

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