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ユーベ本拠地でのCL決勝パブリックビューで爆発物騒ぎ。混乱で数百人が負傷

text by 編集部 photo by Getty Images

トリノ
パブリックビューの行われたサン・カルロ広場(写真は2015年のもの)【写真:Getty Images】

 ユベントスの本拠地トリノの市内中心部でチャンピオンズリーグ(CL)決勝のパブリックビューが行われたが、何らかの理由により大勢のファンが一斉に避難を図る騒ぎとなり、多数の負傷者が出たようだ。『スカイ・スポーツ』などイタリア複数メディアが伝えている。

 ユーベは現地時間3日に行われたCL決勝でレアル・マドリーと対戦。トリノのサン・カルロ広場には巨大スクリーンが設置され、約3000人のファンが声援を送った。だが試合はマドリーが4-1の勝利を収め、ユーベファンにとっては残念な結末に終わっている。

 パブリックビュー会場では、マドリーが3-1のリードを奪った後半途中に、突然のように大勢のファンが広場から逃げ出そうとする騒ぎが起こった。様々な証言や情報が錯綜しており、確かな理由は明らかではないが、何らかの爆発物があるという情報が広がったことが原因とみられている。

「爆弾だ、と言いながら爆竹を投げたヤツがいた」といった証言もある一方で、爆発音は聞こえなかったという声もある。会場に設置された通路の手すりが崩壊したことが混乱の引き金になった可能性が高いとの見方もあるようだ。この混乱により400人以上の負傷者が出たと報じられており、女性や子供を含めた重傷者もいるという。

 英国マンチェスターで先日起きた自爆テロ事件の影響もあり、CL決勝会場のカーディフでは厳重な警備が行われていた。こういった状況の中で人々が警戒心や恐怖心を強めていたことが、小さなきっかけが大きな混乱に繋がる一因となった可能性もあるかもしれない。

【了】

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