日本代表で再び不可欠な戦力になりつつある今野泰幸【写真:Getty Images】
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は6日、国際親善試合のシリア戦に向けた前日記者会見に臨んだ。
3月に行われたアウェイでのロシアW杯アジア最終予選・UAE戦で左足の小指を骨折したベテランMF今野泰幸は、およそ2ヶ月半の離脱を強いられながら今回の日本代表メンバーにも選出された。ただ、負傷が癒えてから今月4日のジュビロ磐田戦で30分間プレーしたのみで、代表に合流することとなった。
当然これはハリルホジッチ監督にとっても想定外だったようで、「もう少し早く復帰するのかなと思っていた」と語る。「彼がいまどのような状況なのか言うことは難しい」とコンディションなどについて明言を避けている。
3月のUAE戦ではインサイドハーフのポジションに入り、攻守にわたるハードワークで日本の勝利に大きく貢献した。34歳になってもダイナミズムに衰えはなく、2年ぶりの日本代表でゴールも奪っている。
指揮官が「能力や経験がないと難しい」と語る、アウェイでのイラク戦に勝利するには世界で戦った豊富な経験を持つ今野の力は必要不可欠。7日のシリア戦は温存される見込みで、残りの期間の練習でコンディションの向上が求められる。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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