昌子源【写真:Getty Images】
日本代表は6日、シリア代表との親善試合およびロシアW杯アジア最終予選・イラク代表戦に向けて練習を行った。
これまでCBの主力だった森重真人が今回は招集されていない。鹿島アントラーズの守備の要・昌子源にもチャンスがあるが、本人は冷静だ。
「森重君が選ばれてないっていうことで槙野(智章)くん、僕、(三浦)弦太で常に準備はしてきている。ハッキリ誰が出るとお言われてるわけではないので何とも言えないけど、自分自身しっかり準備をしてきているので、特に変わったことをする必要はないのかなと」
これまでと同じく、試合に向けてしっかり準備することを意識する昌子。「『マジでやったろ』っていうより平常心でいつも通り」と強調するが、「鹿島でやっている通りやれば、それが自然とアピールになると思っている。自分がJリーグでやっていることにすごく自信を持っている」と、常勝軍団でのプレーが自身を日々進化させているようだ。
昨年末にはクラブW杯でレアル・マドリーと対戦した。ワールドクラスと渡り合い、「間違いなく自信になった大会」と言う。しかし、「相手も本気じゃなかった」と振り返る。
「実際にレアルのCL決勝と俺らとやった試合なんて全然違った。俺らがやったレアルじゃなかったし、そんなの考えるとあんまり自信を持って『レアルとやりました』とか、『いい試合した』とか言えない」
その分、世界と本気でぶつかる舞台に立ちたいと思うようになった。
「もっと真剣勝負をする舞台に立ちたい。それがW杯だったりすると思う。あのCL決勝並みのレアルとやってみたいとは思いますけどね。あのタイミングであの時の確かに世界一をかけた試合でしたけど、本気でなかったのは僕らが一番わかっている」
W杯に出場すれば、強豪国と対戦する機会もあるだろう。そのためにも昌子はハリルジャパンでの地位を確かなものとしなければならない。この6月シリーズで一気にレギュラーに躍り出たいところだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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