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【U20】初優勝狙うイングランド、選手は“無償”。名誉だけを懸けてベネズエラ戦へ

text by 編集部 photo by Getty Images

U-20イングランド
U-20イングランド代表【写真:Getty Images】

 韓国で開催中のU-20ワールドカップ(W杯)は、11日にベネズエラ対イングランドのカードで決勝が行われるが、少なくともイングランドの選手たちは優勝しても賞金やボーナスを1ポンドたりとも受け取ることはない見通しだという。9日付の英紙『デイリー・メール』が伝えている。

 24チームが参加して行われていた大会は、いよいよ決勝。ベスト16でU-20日本代表を下したベネズエラは、準々決勝のアメリカ戦、準決勝のウルグアイ戦も制し、全年代を通して同国史上初となる国際大会決勝の舞台へと進んだ。

 一方のイングランドにとっても、U-20年代での決勝進出は初めて。ベネズエラを下せば、世界大会でのタイトル獲得は1966年W杯以来51年ぶりとなる。欧州では一般的にU-20W杯への関心は比較的低いと言えるが、決勝まで進んだことで現地メディアの注目度も高まっている。

 だが決勝は、選手たちにとって純粋に名誉のみを懸けた勝負となりそうだ。国際サッカー連盟(FIFA)からは、A代表のW杯などとは異なり、優勝チームや上位チームへの賞金が支払われることはないという。

 また、イングランドに関しては、この年代では代表チームでの出場給やボーナスなども設定されていないとのこと。クラブとの契約により、国際試合での出場やタイトルに対してボーナスが支払われるケースもあるが、通常はA代表やU-21代表(実質U-23までを含む年代)のみだとされている。

 いずれにしても、歴史的快挙となる初優勝に向けて選手たちがモチベーションを高めていることは間違いなさそうだ。「去年のU-19EUROでは(準決勝敗退で)悔しさを味わった。その気持ちを知っているから今回は勝ちたい」と今大会4得点のドミニク・ソランケはイングランドサッカー協会(FA)公式サイトでコメントしている。

【了】

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