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強豪復活なるか。中田英寿氏古巣のパルマ、4部転落から“最短”で2部復帰

text by 編集部 photo by Getty Images

パルマ
セリエB昇格を決めたパルマ【写真:Getty Images】

 イタリア、レーガ・プロ(3部)からセリエB(2部)への昇格プレーオフ決勝が現地時間の17日に行われ、アレッサンドリアに2-0の勝利を収めたパルマが昇格を決めた。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など複数メディアが伝えている。

 パルマはかつて、イタリアを代表する強豪チームの一角として大躍進。小都市を本拠地としながらもビッグクラブと互角に渡り合い、1990年代にはセリエAで2位が2回、UEFAカップ優勝2回などの結果を残した。元日本代表MFの中田英寿氏も「背番号10」として在籍していた。

 だが財政難を抱えたクラブは苦境に陥り、2015年にはついに破産を余儀なくされる。かつて存在した「パルマFC」は消滅したが、新たに創設された「パルマ・カルチョ1913」が後継クラブとなり、4部にあたるセリエDからの再出発を切った。

 1年での3部昇格を決めた新生パルマは、2016/17シーズンのレーガ・プロのレギュラーシーズンをグループBの2位で終了。60チームで構成される3部の中から28チームがプレーオフに進む(3チームは自動昇格)が、そこから1チームのみが昇格できるという“狭き門”を突破して最短での2部復帰を決めた。

 パルマ出身のスーパースターであるユベントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンもこの快挙を喜び、SNSで祝福のメッセージを投稿。過去のパルマで活躍した選手らの画像とともに、「僕はパルマでGKとして生まれ、選手として育ち、現在への基礎を築いた。この昇格は見事な未来への帰還だ」とコメントしている。

【了】

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