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サッカーの「戦術」とは何か。歴史的・体系的な論考を提示する「知の戦術本」がついに発売

戦術の教科書

 イギリス出身の戦術研究の第一人者が「戦術」を語る。博覧強記の世界的サッカー史家が記す、サッカー「戦術本」の決定版だ。

 戦術とは何か。「ゲーム(勝負事)」をどこまで支配し得るものなのか。

 グアルディオラ、モウリーニョ、コンテなど……現代サッカー界の名将と呼ばれる監督たちには、それぞれ自身の戦術メソッドを確立した背景がある。先人たちが試行錯誤を重ねてきた戦術理論を受け、今日の戦術をさらに進化させている。

 ゲーゲンプレス、3バックの復権、ゼロトップなど、現代サッカー界においてテーマとなってきた「戦術」の潮流を読み解くことができる。これからの「戦術」は、知将たちの手によってどのように進化していくのだろうか。

■フットボール批評の人気連載が待望の書籍化
『戦術の教科書 サッカーの進化を読み解く思想史』

【目次】
Episode.1 戦術トレンド概論 プレッシングか、ポゼッションか、それが問題だ。
Episode.2 60年ぶりに戻ってきた3バック
Episode.3 アンチカウンター理論としてのゲーゲンプレス
Episode.4 ゼロトップはどこへ消えたのか
Episode.5 ベンゲルと4-2-3-1の行方
Episode.6 10番/トップ下論 エジルが象徴するクリエイティビティのジレンマ
column.1 共産主義思想としてのプレッシング
Episode.7 ゾーン・ディフェンスがカバーする領域
Episode.8 アンチ・フットボールの誘惑と憂鬱
Episode.9 レスターと4-4-2に未来はあるか
Episode.10 ポチェッティーノが受け継ぐ、ビエルサイズムとは
Episode.11 アンチェロッティ式、「ハイブリッドマネージメント」のススメ
column.2 コレクティブカウンターの衝撃
Episode.12 モウリーニョが抱えるスペシャルな懊悩
Episode.13 ウイング論 左翼と右翼のウインガー
Episode.14 理想主義者、ペップ・グアルディオラの挟持
Episode.15 GK、100年の孤独 戦術
Episode.16 ディープ・ライイング・プレーメイカーの誕生 

【著者】
ジョナサン・ウィルソン
Jonathan WILSON

1976年、イギリス生まれ。『ガーディアン』『インディペンデント』紙などに寄稿する、博覧強記の世界的なスポーツジャーナリスト。戦術研究の第一人者として知られ、サッカーのシステム論から歴史、文化まで様々なテーマをウィットに富んだ筆致で記す。著書多数。邦訳されている著書に『サッカー戦術の歴史2-3-5から4-6-0へ』(筑摩書房)、『孤高の守護神』(白水社)がある。

田邊雅之
たなべ・まさゆき

1965年、新潟県生まれ。ライター、翻訳家、編集者。『Number』をはじめとして、学生時代から携わっていた様々な雑誌や書籍の分野でフリーランスとして活動を始める。2000年からNumber編集部に所属。ワールドカップ南ア大会を最後に再びフリーランスとして独立。主な著書に『ファーガソンの薫陶』(幻冬舎)、翻訳書に『知られざるペップ・グアルディオラ』(朝日新聞出版)、『ルイ・ファン・ハール 鋼鉄のチューリップ』(カンゼン)などがある。

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