小林祐希を突き動かす“ハリルの伝言”。究極の支配者への道、見つけ出した「100%」の答え

2017年08月25日(金)7時20分配信

text by 中田徹 photo Getty Images
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「自分の特徴を全部見せたい」「全てをアクションでやりたい」

小林祐希
日本代表への招集は2016年11月以来となる【写真:Getty Images】

 プレシーズンマッチからオランダリーグ開幕2節まで見ていて感じるのは、今のヘーレンフェーンは昨季後半戦の不振をすっかり払拭し、チームがフレッシュになったこと。小林は「チームに自覚が出てきたんです」と説明した。

「昨季はサム(・ラーション、現フェイエノールト※)にパスを出しておけば何かが起きるという感じだった。それが、『サムがいなくなって攻撃をどうするのか』となって、俺も含めて『みんなでパスを出して繋いでいこうぜ』となった。

 俺もワンタッチ、ツータッチでテンポよくプレーすると賢くは見えるんだけど、淡白にも見えるから、中盤で何かを起こさないといけない。あえてボールを持って運んだり、4タッチ、5タッチぐらいしてからパスを出して、俺がボールを握ってるんだという感じを見せないと。推進力があって、前へのスルーパスもあり、ロングボールを蹴れるとか、移籍を見据えたら自分の特徴を全部見せたい」

(※筆者注:サム・ラーションのフェイエノールト移籍は8月21日だが、退団を見越してヘーレンフェーンではプレシーズンマッチから出場していなかった)

 結局、小林のボランチ論は「全部100でやらないといけない」というパーセンテージに戻ってきた。

「全てをアクションでやりたいんです。だって自分から動いてやったほうが楽だもの。そうしたら自分の好きな時に止まれて、自分の好きな時に休めるじゃん。全部、自分でアクションを起こして動いて『へいへい、ボール寄越して』『はい、お前、こっち動いて』『あっち動いて』というのを今、ずっとやっているから。それが楽ですよ。この前のフローニンゲン戦も11.5km走ったけれど、動かしちゃっていたので全然キツくなかった」

 守備も、つなぎも、攻撃も、全て自らアクションを起こせば、自分のペースとリズムでプレーを運べる。互角の力を持つフローニンゲンにはそれができた。 「自分たちより上のクラブとやる時に、それができるかどうか楽しみですね」と小林は言った。

(取材・文:中田徹【ヘーレンフェーン】)

【了】

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