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セリエA 7年前

ナポリとユーベ、6戦全勝。既に10ゴールのディバラ。ミラノ勢は明暗分かれる【セリエA第6節レビュー】

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

シメオネ息子&キエーザ息子が牽引するフィオレンティーナ

 ローマもウディネーゼに完勝。モハメド・サラーをリバプールに引き抜かれ、弱体化が懸念されていた前線には、エル・シャーラウィが復調の兆しを見せている。1点リードで迎えた30分、左サイドに開いたエディン・ジェコと入れ替わるようにゴール中央へと絞ると、ジェコの放ったグラウンダーのクロスを押し込んで今季初ゴール。さらに45分にも、相手DFがこぼしたボールをゴール前で狡猾に拾い、追加点を挙げた。

「縦のスペースを取るのが上手い。彼は私の理想とする選手」と、エウセビオ・ディ・フランチェスコ監督もエル・シャーラウィに信頼を寄せている。第2節でインテルに敗れるなど、スタートダッシュに失敗した感のあったローマだが、リーグ戦はこれで3連勝。悪天候によりサンプドリア戦が延期となった関係で、1試合少ない状態で上位をキープしていることにも留意したい。

 開幕戦でインテルに敗れ、そこからやや歯車が噛み合わなかったフィオレンティーナも、ようやくチームが形となって来た。アタランタとの対戦ではジョバンニ・シメオネとともに新エースとなりつつあるフェデリコ・キエーザの豪快なシュートで先制。その後も古巣との対戦に燃えたGKマルコ・スポルティエッロがPKストップに成功するなど奮闘を見せたが、アディショナルタイムの最後の1分でレモ・フロイラーにゴールを決められ、勝利を逃した。

 サッスオーロとボローニャのエミリア・ロマーニャ州ダービーは、試合終了間際にオルジ・オクポウォンコがロドリゴ・パラシオのシュートのこぼれ球を押し込んでゴールし、ボローニャに凱歌が上がった。これまで格上相手に良い試合を続けながら勝ち運に恵まれなかった彼らにとって、待望の勝ち点3となった。

 キエーボは、代表にも選ばれた経験のあるFWロベルト・イングレーゼの活躍でカリアリに勝利。クロトーネとベネベントの最下位対決は、クロトーネの今季初勝利で幕。今季初めてセリエAに挑戦を果たしたベネベントは、未だ勝ち星に見放されている。

【セリエA第6節の結果】
ローマ 3-1 ウディネーゼ
SPAL 2-3 ナポリ
ユベントス 4-0 トリノ
サンプドリア 2-0 ミラン
カリアリ 0-2 キエーボ
クロトーネ 2-0 ベネベント
ヴェローナ 0-3 ラツィオ
インテル 1-0 ジェノア
サッスオーロ 0-1 ボローニャ
フィオレンティーナ 1-1 アタランタ

(文:神尾光臣【イタリア】)

【了】

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