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【U17】日本、先発9人変更でGS最終戦へ。森山監督「ギラギラ、メラメラを見せて」

text by 編集部 photo by Getty Images

森山佳郎
U-17日本代表の森山佳郎監督【写真:Getty Images】

 インドで開催中のU-17W杯に出場しているU-17日本代表は14日、グループステージ最終戦でニューカレドニアと対戦する。

 現在1勝1敗の日本だが、この試合に勝利すれば決勝トーナメント進出はほぼ確実なものになる。そのためラウンド16以降の戦いを見据え、先発メンバーをこれまでの2試合から大幅に入れ替えるようだ。

 13日の前日練習を見る限りでは、GKに初招集の梅田透吾(清水ユース)、DFは右から池髙暢希(浦和ユース)、馬場晴也(東京Vユース)、監物拓歩(清水ユース)、鈴木冬一(C大阪U-18)、ダブルボランチに山﨑大地(広島ユース)と福岡慎平(京都U-18)、右サイドに中村敬斗(三菱養和SCユース)、左サイドに椿直起(横浜FMユース)、FWに山田寛人(C大阪U-18)と棚橋尭士(横浜FMユース)という11人が先発出場しそうな情勢だ。

 グループステージ第2戦のフランス戦からは9人が変更となった。中村だけが唯一の3戦連続先発出場となり、馬場が2試合連続の先発出場。大事をとって前の試合に出場しなかったキャプテンの福岡が復帰、本来はセンターバックの山﨑がボランチとしてプレーすると見られる。

 この大幅なメンバー刷新について、森山佳郎監督は「当然勝たなきゃいけないゲームなんですけど、ゲームに飢えているいる選手もいる」と理由を説明。そして「そういう選手に勝利が必要なプレッシャーの中で、ノックアウトステージに向けて『俺がキープレイヤーだ』というギラギラ、メラメラしたところを見せて欲しい」と期待を寄せた。

 もちろん今回の人選には、第2戦まで奮闘してきたメンバーに休養を与える目的もある。あくまで視線は決勝トーナメント1回戦以降を見据えており、「ちょっと緩んだり、ちょっと隙を見せたらピークに持っていけない」という危機感のもと、これまで出場機会の少なかった選手たちにチャンスを与える意味を説いた。

「もう1試合、1試合がかけがえのない経験値になっていくと思うし、1試合でも多くやることが日本全体で共有出来る部分も増えるということなので、そういうものを少しでも多く持って帰れるように責任がある。それはプレッシャーではなくてやりがいというか、日本のサッカー界に自信とか、やる気とか、普通にやれるよという姿を見せつけて欲しい」

 成長を続ける選手たちに期待を寄せる森山監督。フランスに敗れはしたが「このチームはどこにいってもボコンとやられた後に、ぐっと顔を上げて困難に立ち向かってきた集団」と、課題を露呈した一戦をポジティブに捉えている。

「これまで強化試合ではまあまあ良い結果を出してきましたけど、本番は違うと思うし、その中でどれだけ選手たちが主役というか、躍動感を持ってやれるかすごく楽しみですね」とも語り、ニューカレドニア戦とそれ以降の戦いに向けて気を引き締めた。

(取材・文:舩木渉【コルカタ】)

【了】

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