フットボールチャンネル

香川真司 6年前

香川真司、3部クラブとのカップ戦は先発か。3戦未勝利のドルト、再浮上へ解決すべき課題

24日にDFBポカールの2回戦で3部所属の1.FCマクデブルクと戦うドルトムント。敵地での一戦となるが、リーグ戦で顕在化した「課題」を解決することはできるだろうか。21日の試合でベンチスタートだった香川真司にとっては、結果の欲しい一戦だ。(取材・文:本田千尋)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

研究された相手に苦戦。向上していくべき「ポゼッションの質」

香川真司
ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

 代表ウィークが明け、3戦連続で未勝利のボルシア・ドルトムント。10月21日のブンデスリーガ第9節、アイントラハト・フランクフルト戦を2-2のドローに終えた後で、香川真司は「ここが踏ん張りどころ」と気を引き締めた。

「なかなか安定したプレーが見せれていないのは事実ですし、少しチームとしても、勢いであったり、相手にも研究されている中で、ここが改めて課題というかね、乗り越えないといけないところですし。まあ、勝てていないと少しばかり自信であったり、勢いというのは落ちている部分はあるので、改めてもう一度、1勝を次取れるようにね、やり続けていくだけだし、もう一回チームとして、しっかりと準備していく必要はあると思います」

「研究されている」。ピーター・ボス監督の[4-3-3]に対して、敵将ニコ・コバチは前からしっかりとフタを閉めてきた。BVBがボールを持っている時には、まず2CBに対して2トップがマーク。ワンボランチのヌリ・シャヒンには、トップ下のマリウス・ヴォルフがくっ付いた。

 マリオ・ゲッツェとゴンサロ・カストロのインサイドハーフに対しては、ケヴィン=プリンス・ボアテングとミヤト・ガチノヴィッチがケアした。今回はゾーンではなくマン・ツー・マン気味のディフェンスに、ドルトムントは苦しめられた。

「ボールポゼッションのところでね、今日は割と前から来ていましたけど、僕らも絶対的に高い位置を取るので、やっぱり裏は空くし、そこは常に狙われるので、そういう意味ではどれだけポゼッションの質を高めるか、ボールの取られ方、攻撃している時のリスクマネジメントを含めて、ちょっと攻撃がバラバラになっていたところが多々あったし、攻撃においてもなかなか効果的なプレーは、前半はね、特に、厳しい戦いが続いていた」

 背番号23は「アウェイではこれはありえること」と言う。24日にはDFBポカールの2回戦で敵地に乗り込むドルトムント。相手の1.FCマクデブルクは3部所属のチームだ。日常的に戦うリーグ戦のレベルを考えれば、格下ということになる。

 しかし「少しばかり自信であったり、勢いというのは落ちている」今のBVBにとって、決して侮れない相手だ。マクデブルクは現在3部で2位と好調を維持している。“対策”が明らかにされている今では、「厳しい戦い」も予想されるところだ。

 簡単なゲームにはならないかもしれない。だが3回戦へ進むためだけではなく、香川が言及する「課題」を改善し、チームとしての調子を取り戻すためにも、マクデブルク戦は勝ち切りたい一戦である。

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top