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悪童バロテッリ、W杯予選POでイタリア代表の救世主に?「準備できている」

text by 編集部 photo by Getty Images

バロテッリ
ニースで輝きを取り戻しつつあるマリオ・バロテッリ【写真:Getty Images】

 度重なる規律違反やトラブルメーカーの一面が問題視され、長らくイタリア代表から遠ざかっているマリオ・バロテッリ。昨季から在籍するフランス1部ニースで好調をキープしているものの、なかなか声がかかららない。

 それでもバロテッリ本人は再びイタリア代表のユニフォームを着てプレーすることを強く望んでいるようだ。ニースの地元紙『ニース・マタン』の独占インタビューの中で、代表への思いを語っている。

「もし監督が俺を呼びたいのなら、もう準備はできている。もし俺を呼びたくないのなら、いつでもイタリア代表を応援し続ける」

 イタリア代表は11月にスウェーデンとのロシアW杯欧州予選プレーオフに挑むが、そのメンバーにバロテッリは含まれるだろうか。これまでエース格のアンドレア・ベロッティが負傷離脱を強いられても、声がかかったのは他のストライカーだった。

 所属するニースでは、チームが14位に沈んで苦しんでいる反面、バロテッリはハイペースでゴールを決め続けている。今季は6試合に出場して5得点を挙げており、昨季の23試合出場15得点を上回るペースだ。

 本人も「ニースに残ることを決めたのは人間的な面が理由だった。会長や監督をはじめ素晴らしい人々がいる。それこそがこの選択の一番の理由であり、何よりもそういったことを感じる必要があった」と、フランスで充実の日々を過ごせていることを実感している。

「サッカーに対する批判は気にしない」と語るものの、やはりファンから不当な非難を受けるのは我慢ならない様子で「俺を本当に苛立たせるのは個人の人生に対する批判だ」と述べている。イタリアやイングランドに比べてファンが穏やかなフランスはバロテッリにとって安住の地になっているのかもしれない。

 27歳にして精神的な充実を取り戻した“悪童”バロテッリがイタリア代表に返り咲く日はくるのだろうか。11月のW杯予選プレーオフで救世主になる可能性は、まだ残されている。

【了】

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