パリ・サンジェルマン（PSG）のウナイ・エメリ監督とFWネイマールの関係が悪化し、深刻な状態に陥っているという。仏紙『レキップ』が8日付で伝えた。

　ネイマールは夏の移籍市場で、サッカー界の移籍金の史上最高額となる2億2200万ユーロ（約293億円）と引き換えにバルセロナから加入。さっそくその期待に見合う活躍を見せ、チームの好成績に貢献している。

　だが、エメリ監督との間では良好な関係が築けていないのではないかという見方がこれまでにも伝えられてきた。先月には、練習中の意見の食い違いからネイマールが壁に向けてボールを蹴りつけて怒りをあらわにしたとの報道もあった。

『レキップ』は、「2人の間に“断絶”」とのタイトルでエメリ監督とネイマールの関係悪化について改めて報じた。チーム内部からの情報として、ネイマールが指揮官の指示に従おうとしていないという様子について伝えている。

　ネイマールの態度や振る舞いからは、「エメリの話を聞くことに全く関心がない」様子が明らかに見て取れるという。「選手たちに勝手にやらせてほしい」というのがネイマールの考えだとされている。同選手が不満を感じていたというビデオミーティングを減らすなど、監督側からの歩み寄りも効果を表していないようだ。

　国内リーグでは首位を快走し、チャンピオンズリーグでも2試合を残して決勝トーナメント進出を決めるなどピッチ上では順調な戦いを見せているPSGだが、指揮官と中心選手の関係が今後の不安材料となってしまう可能性もあるかもしれない。

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