【スウェーデン 1-0 イタリア W杯欧州予選プレーオフ1stレグ】

　現地時間10日に行われたロシア・ワールドカップ（W杯）欧州予選プレーオフ・ファーストレグのスウェーデン対イタリアは、1-0でホームのスウェーデンが先勝した。

　欧州予選プレーオフの中でも注目度の高い好カードは、騒がしいスタートとなった。キックオフ直後、スウェーデンのベリがイタリアのボヌッチにひじ打ちを見舞うようなシーンがあっていきなりイエローカードが出ると、落ち着かない時間が続く。

　6分、イタリアに決定機。左からのクロスにベロッティがヘディングで合わせたが、シュートはボール一つぶん枠の外だった。その直後にはスウェーデンに好機。フォルスベリのパスを受けたトイボネンがシュートを狙うも、こちらもわずかに枠の外。それでも、得点を予感させる立ち上がりとなる。

　だが、その後試合は落ち着き始める。スウェーデンがやや押し気味に試合を進めたが、イタリアの守備をこじ開けることはできず。0-0で折り返した。

　後半はイタリアが主導権を握ってスタート。48分にはCKからつないでカンドレーバがミドルシュートを放つ。この試合初の枠内シュートでイタリアが先制点に迫るも、GKに止められた。

　ファウルなどで両チームがもめ、試合が止まることが続いたあと、ついにスコアが動いた。61分、リードを奪ったのはスウェーデン。右サイド深い位置からロングスローを入れると、トイボネンの落としを途中出場のヨハンソンがペナルティエリア外からボレー。これがDFに当たってコースが変わりゴールとなった。

　イタリアは追いつくために攻撃を仕掛けたい反面、セカンドレグに向けてこれ以上の失点は許されない状況。65分にエデル、76分にインシーニェを投入し、前線の動きを増やした。70分にはダルミアンのミドルシュートがポストに当たり、惜しい場面もあったが、同点弾にはならない。

　終盤はイタリアが攻めてスウェーデンが守る展開。結果、望んだ形で試合を終えたのは、ホームチームだった。スウェーデンが1点のリードを守り抜き、本大会出場に一歩前進した。

【得点者】
61分 1-0 ヨハンソン（スウェーデン）

【了】