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ブッフォン、後悔残る代表引退「夢見る子どもたちを失望させたくなかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

ブッフォン
W杯出場を逃して涙を流すイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン【写真:Getty Images】

 イタリア代表がロシアW杯出場権を逃した。13日に行われたW杯欧州予選プレーオフの2ndレグ、ホームでスウェーデンと0-0で引き分けたイタリアは、1stレグを0-1で落としていたため、2戦合計0-1でW杯行きをかけた最終決戦で涙を呑んだ。

 2006年には世界の頂点に立った強豪イタリアにとって、W杯出場権を逃すのは60年ぶりのこと。国内では「大惨事」「恥ずべき失態」といった論調が目につく。そして、長きにわたってアッズーリを支えてきた4選手が代表引退を表明した。

 そのうちの1人、GKジャンルイジ・ブッフォンは「申し訳ない、私のためではなく。今、僕たちは社会的に重要な可能性のあるもので失敗してしまった。これが唯一の後悔だ」と語り、自身にとって13日のスウェーデン戦がイタリア代表での最後の試合になることを明かした。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

 1stレグに0-1で敗れていたため、1つでも多くのゴールを奪う必要があったイタリアだったが、スウェーデンに2試合を通じて完全に抑え込まれてしまった。ブッフォンは「難しい試合だとわかっていたが、我々は全力を出し切ることができなかった。得点できるかわからなかった」と、無得点に終わった2試合でのプレーを悔やんだ。

「イタリア代表になることを夢見る子どもたちを失望させたくないと思っていたが、残念なことにサンティアゴ・ベルナベウ(マドリード)でスペインに敗れた(今年9月に0-3で完敗)後、狂ったようなプレーをしてしまった。もはや普通ではなかった」

 ロシアW杯欧州予選でイタリアはスペインに1分1敗と勝つことができず、グループ2位となってプレーオフに回っていた。この2試合に勝てなかったことがリズムを狂わせ、イタリア代表から自信を奪ってしまったのかもしれない。

 ブッフォンは当初からロシアW杯後の代表引退を示唆していたが、最後の時は後悔の残る形で、1年早くやってきてしまった。

【了】

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