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アジア 6年前

【ACL決勝】0-8恥辱を忘れぬアル・ヒラル。打倒浦和へ徹底したロビー活動、AFC会長への圧力

text by 森本高史 photo by Takashi Morimoto

「諸悪の根源はAFCにある」

 そして「諸悪の根源はAFCにある」とアル・シェイフ氏は指摘する。

「熱狂的なサポーターでスタジアムがぎっしりと埋まり、アジア最高の試合が繰り広げられるAFCチャンピオンズリーグファイナルを裁くにふさわしい審判団を、AFCは選出しなければならない。誤審やどちらかのチームに偏ったジャッジは絶対に許せない。2014年ファイナルに関して、AFCは審判の人選のミスを我々に深く謝罪しなければならない」

 アル・シェイフ氏のAFCへの痛烈な批判は続く。

「AFC現会長のシェイフ・サルマン氏は、以前から手厚くサポートをしてきたし、会長選挙出馬を決めてから、数多くの国に投票するように呼びかけた。恩着せがましいことは言いたくないが、我々サウジアラビアのおかげでAFC会長に就任できたのだ。

 にもかかわらず、3年前のACLファイナルを筆頭に、サウジアラビアに多大なダメージを与えてきてばかり。今後ともサルマン氏を支持していきたいが、こういう状況では考えざるをえない」

 アル・シェイフ氏のコメントは、サルマン氏やAFC幹部も目にしている。辛辣なコメントばかりで気分は良くないのは事実だろう。アル・ヒラルは、「リベンジ」されるのか、それとも「3年前のお詫び」がされるのか。

 イスラム教の言葉を借りれば、インシャッラー。まさしく、神ののみぞ知る。

(取材・文:森本高史)

【了】

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