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ドルトムント、7戦負けなしからの急失速。5試合14失点で「守備に意思ない」

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
ボルシア・ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントが暗いトンネルから抜け出せない。

 現地時間17日に行われたブンデスリーガ第12節のシュトゥットガルト戦に1-2で敗れ、リーグ戦3連敗。ここ5試合勝ちがなく、その間に14失点を喫するなど復調の兆しが一向に見えてこない。

 シーズン序盤は快調な滑り出しだった。開幕から2連勝、1つの引き分けを挟んで、また3連勝と順調に勝ち点を積み上げ、一時は首位に立った。しかし、今節の結果しだいでは4位以下に転落する可能性すらある。

 たった1ヶ月半ほどで状況は一変してしまった。

 この体たらくに現地メディアも反応する。独紙『デア・ヴェステン』は「攻撃的なシステムでも、1-2に終わったシュトゥットガルト戦での守備のミスは正当化できない。選手が落ち着いていないか、コンディションが整っていないか、もはや意思がない。あらゆる点がそれぞれ悪い」と、ミスを繰り返したチームを非難した。

 実際に前半開始5分で奪われた先制点はDFマルク・バルトラとGKロマン・ビュルキのコミュニケーションミスから生まれたもの。さらに後半開始直後の勝ち越しゴールは、最終ラインのコントロールミスと、交代で入ったばかりのダン=アクセル・ザガドゥーの集中力を欠いた緩慢なプレーが招いたものだった。

 また欧州の複数メディアは、ペーター・ボス監督の進退が危ういところまで来ている、解任の可能性があるとも伝えている。『デア・ヴェステン』紙も「平和的かつ客観的に、勇気を持って言えばボス監督は危機に瀕したがっているのか。しかし、これ以上はもう十分だ。ウィンターブレイクまでに30ポイントは必要。つまり、クリスマス前の5試合で10ポイント以上獲得しなければならない。それ以外に議論の余地はない」と断じ、指揮官のクビが長くは持たないことを示唆した。

 ドルトムントはこれから21日にチャンピオンズリーグのトッテナム戦、25日にシャルケとのレヴィア・ダービー、12月5日にレヴァークーゼン戦とビッグゲームが続く。修正に時間をかけられないこの困難な状況下で、ボス監督率いるチームは底力を見せられるだろうか。

【了】

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