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香川真司、ドルト3連敗からの巻き返し誓う「僕たちの力でもう1回前を向く」

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
ボルシア・ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントは現地時間17日、ブンデスリーガ第12節でシュトゥットガルトに1-2で敗れた。

 ドルトムントの香川真司は、代表ウィーク前のバイエルン・ミュンヘン戦に続く先発出場でピッチに立ったが、見せ場を作れないまま63分にマフムード・ダフードとの交代でピッチを退いた。

「僕たちが相当意気込んで、気持ちをアグレッシブに出していこうという中で、ああいう入りをしました。ただ僕たちはそれでも(失点しても)やり続けるしかなかったですし、流れをうまく呼び込んで、しっかりと同点に追いついたところまでは良かった」

 ドルトムントは序盤に軽率なミスから失点してしまった。試合の主導権は握っていたが、前半終了間際に追いつくのが精一杯。後半はシュトゥットガルトに流れを押し戻され、早い段階で勝ち越しゴールも許してしまった。

「(序盤の失点から)立て直すしかなかったですし、それを引きずってたらいいことはないので、必ずチャンスはあると思ってやり続けることに集中してました」と香川は語るが、結局は失点を止められず「後半もあらためて早い時間帯に失点をしてしまったのは、すごく残念ですし、今のチーム状況を考えるとああいう戦いになっちゃうとメンタル的にもそこで落ちちゃったのかなと思う」と振り返った。

 シュトゥットガルトがホームで無敗(ドルトムント戦の前の段階で4勝1分)なこと、さらに対戦相手のことを非常によく研究してきたこと、ドルトムントの守備が直近のリーグ戦4試合で12失点していたことなど、様々な要素が絡み合って最悪の形にあらわれてしまった。

 香川はチーム全体でチャンスを作るところに一定の手応えを感じつつ、「あとは最後のゴール前での一歩が合わなかったりありました」と悔やむ。そして「それは紙一重だと思っている」とも。やはり後半の立ち上がりで2失点目を喫したことと、中盤からの攻撃が相手の徹底したマンマークに封じられてしまったことが響いた。

「悔しい結果になりましたけど、次すぐ試合があるんで、そして(シャルケとの)ダービーもあるし、切り替えてやるしかない。強いていうなら強いチームに勝てばさらに勢いが出てくると思っているんで、まず自信をつかむためにも勝ち点3を獲って、どうしても接戦になったときに、こういう状況はネガティブになりがちなので、それは僕たちの力でもう1回前を向くためにも必ず勝ち点3を獲るしかない」

 21日のチャンピオンズリーグ・トッテナム戦、そして24日のシャルケ戦。この重要な2試合で、香川とドルトムントは自信や威厳を取り戻せるだろうか。

(取材:本田千尋【シュトゥットガルト】、文・構成:編集部)

【了】

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