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本田圭佑、終盤に好機演出。土壇場で追いついたパチューカ、前期最終節はドロー

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
本田圭佑は終盤に何度もアトラスゴールを脅かすチャンスを作った【写真:Getty Images】

【アトラス 1-1 パチューカ リーガMX前期第17節】

 メキシコ1部リーガMXのアペルトゥーラ(前期)第17節が現地時間17日に行われ、本田圭佑が所属するパチューカは敵地でアトラスと対戦した。

 本田は[4-4-2]の右MFで先発出場した。しかし、前節終了時点で8位とプレーオフ出場権争いの真っ只中にいるアトラスに序盤から試合の主導権を握られてしまい、パチューカは立て続けにピンチを迎える。

 6分、パチューカは左サイドからクロスを上げられ、中央でフリーの選手にヘディングシュートを放たれたが、GKオスカル・“コネホ”・ロペスがスーパーセーブではじき出し、九死に一生を得る。

 その後もアトラスが試合を優勢に進めていく中、本田も積極的にシュートを狙う姿勢を見せていく。だが、パチューカをアクシデントが襲う。19分にMFエリック・グティエレスが相手選手のタックルで負傷し、倒れこみながら交代を自己申告。自分では歩けず、カートで運び出されて、18歳で背番号289を着けたMFエリック・サンチェスが交代出場した。
 
 両チームスコアレスのまま終わるかと思われた前半終了間際の45分 アトラスがついにゴールネットを揺らす。かつてバルセロナでも活躍したDFラファエル・マルケスがペナルティエリア内に柔らかい浮き球のロングパスを送ると、フリーで飛び込んだホセ・マドゥエーニャがヘディングシュート。パチューカは悪い流れの中で相手に先制を許した。

 後半もパチューカはなかなか押し返せない。アトラスにボールを持たれる時間が長く、本来武器としているパスワークを発揮できず、カウンターも散発的で精度を欠く。それでも終盤に意地を見せた。

 89分、本田はフリーキックで味方のヘディングシュートを演出すると、あわやオウンゴールというシーンも作った。その直後の91分、前半のアクシデントで投入されていたエリック・サンチェスが左サイドからクロスを上げると、流れの中で前線に残っていたDFオマール・ゴンザレスが頭で落とす。

 最後はオマール・ゴンザレスとセンターバックでコンビを組んでいたDFロベルト・エレーラが詰めて土壇場で同点に追いついた。そして1-1のまま試合終了の笛が吹かれている。

 すでに上位8チームによるプレーオフ出場権を獲得できないことが決まっていたパチューカは、前期リーグを5勝4分8敗、18チーム中暫定12位という成績で終えた。

 夏にミランから加入した本田は、移籍直後こそ負傷の影響もあって欠場が続いていたが、最終的には前期リーグで17試合中12試合に出場して3得点、うち先発出場は7試合あった。特に10月半ば以降は完全なる主力に定着してメキシコで新たな居場所を獲得していただけに、12月のクラブW杯や国内カップ戦、後期リーグでの活躍にも期待が高まる。

【得点者】
45分 1-0 マドゥエーニャ(アトラス)
90+1分 1-1 ロベルト・エレーラ(パチューカ)

【了】

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