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シティが空前絶後の快進撃見せるプレミア。奇跡の逆転実現するなら、マンUかチェルシーだ【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

イングランド・プレミアリーグのシーズン折り返しとなる第19節を終えた時点で18勝1分、勝点55と独走態勢に入っているマンチェスター・シティ。圧倒的な快進撃を見せるペップ・グアルディオラのチームだが、奇跡の逆転劇を実現する可能性があるとすれば、どのチームだろうか(数字は第19節終了時のもの)。(文:粕谷秀樹)

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断 text by 粕谷秀樹 photo by Getty Images

数字上はトップグループにいるはずのマンU

マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督
マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督【写真:Getty Images】

 過去3シーズンのデータをチェックしてみよう。

【2016-17】チェルシー:16勝1分2敗・勝点49
【2015-16】レスター・シティ:11勝6分2敗・勝点39
【2014-15】チェルシー:13勝4分1敗・勝点43

 したがって、今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは決して悪くない。13勝3分3敗・勝点42で折り返している。過去3シーズンの優勝争いに照合すると、間違いなくトップグループなのだが……。

 18勝1分! 勝点55! しかも17連勝中! いったい、どうなっちまったんだ!? マンチェスター・シティが空前絶後の快進撃! 勝点42でもユナイテッドは影が薄い。いやいや、13ポイントもの大差をつけられているため、2位でも妙に窮屈だ。

 ジョゼ・モウリーニョ監督の気持ちは忖度できず、適当な言葉が見つからない。マンチェスター・ダービー終了後、一線を越えた(?)祝勝ムードに浸っていたシティを、「ちーがーうだろー」と怒り心頭に発したものの、世間の共感を得るまでには至らなかった。

 しかし、ここであきらめるとすべてが終わる。わがままで繊細で、なおかつどこか傲慢でもある若手の手綱を締め、シティ追撃の体制をいち早く整えなくてはならない。

 追加タイムの失点でポイントをロスした19節のレスター戦を、「幼稚なパフォーマンス」と批判したが、厳しさと優しさをブレンドし、選手たちのモチベーションを刺激する、父親のような接し方も必要だ。鞭を入れるだけでは逆効果だろう。

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