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「50%の選手が試合に賭けている」。出場停止中の“悪童”バートンが仰天発言

text by 編集部 photo by Getty Images

ジョーイ・バートン
元イングランド代表のジョーイ・バートン【写真:Getty Images】

 元イングランド代表MFのジョーイ・バートンは、プロサッカー選手の半数が試合を対象としたギャンブルを行っていると主張している。英メディア『BBC』に語った。

 英国サッカー界屈指の“問題児”として知られるバートンは、2006年から16年にかけての10年間で1260試合を対象とした賭博を行ったとして、イングランドサッカー協会(FA)から1年半の活動禁止処分を下された。その後、処分は13ヶ月に軽減されており、今年6月1日には処分が終了することになる。

 FAの規定では、自分自身が出場する試合であるかどうかにかかわらず、選手がサッカーを対象としたあらゆる賭博を行うことが禁じられている。だがバートンは、自身が処分を受けたのは“氷山の一角”でしかないと主張した。

「賭けを行っている者たちを全員見つけて厳しく取り締まったとすれば、リーグの半分を追い出すことになると思う。プレーしている選手たちの50%は追い出されるだろう。(賭博は)文化的に深く根付いたものだからだ」

 バートンはまた、ギャンブルを禁じること自体への疑問も呈している。「間違っているのは、ギャンブルについてのルールを八百長についてのルールと混同してしまっていることだ。八百長は悪い。ドーピングと同じことだ。だがベッティングは文化的に受け入れられるものだと思う」

 バートンは、処分の対象となった賭博行為の中で、自身の出場した試合に賭けたこともあったと明かしていた。だが、自らのチームが負けることに賭けるような、意図的に結果を操作できるような形での賭けはなかったようだ。

「自制さえできていればベッティングは何も悪くはない。良くないのは自制を失い、資金力以上の賭けをしてしまう場合だ。FAに対して言いたかったのは、彼らはベッティング会社をオフィシャルパートナーとしながら、なぜこれほど厳しくすることができるんだ?」とバートンは語っている。

【了】

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