DMMも参入、外国資本から見たベルギーリーグの魅力。投資を惹きつける独自制度の存在

2018年02月02日(金)10時40分配信

text by 中田徹 photo Getty Images
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ベルギーリーグに外国資本が参入する理由

 川島永嗣(現メス)がプレーしたリールセはエジプトのワジ・デグラ・グループがオーナーだが、最近は給料の遅配が続き、クラブ存続の危機を迎えている。「日本人を獲得する」と噂されているロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズはドイツ人の実業家、ユルゲン・バーツ氏がオーナー兼会長だ。

 ルセラールは、ロンドン在住の中国人実業家、戴秀麗氏がオーナーを務める。彼女はイギリス国内でも屈指の富豪で、北京人和のオーナーでもある。本当の野望はプレミアリーグのクラブを持つことなのだが、ハル・シティの買収は失敗に終わってしまった。ルセラールのヨハン・プランケCEOは『フットボール・スポルト・マガジン』に、イングランドとベルギーの違いを語っている。

「イングランドではサッカーのクラブを買収するには審査が大変なんだ。ベルギーは、『プロリーグ(ベルギーリーグの運営母体)』とライセンス委員会に届け出ればいい。つまり、ベルギーでクラブを買収することは、企業の買収と変わらないんだ」

 ベルギーのクラブは手続き上、買うのが簡単というわけだ。そういえば、STVVのニューイヤーレセプションを報じた『ベルギー新聞』の動画は、DMM関係者から「ヨーロッパのクラブを探していたが、スペイン、イングランド、ドイツは難しそうだった」というコメントを引き出していた。

 アンデルレヒトですら5000万ユーロという予算規模だから、ベルギーリーグの小クラブの経営規模は小さい。とりわけ2部リーグに落ちてしまったクラブは、日々の資金繰りにかなり悩みを抱えている。

 その一方で、ベルギーは代表チームの躍進、次々に出てくるタレント、UEFAリーグランキングで9位(=優勝チームはCL本戦出場権獲得)と、外国からの注目が大きく高まっている。外国資本からすれば、それほどお金をかけずに地理的にもヨーロッパの中心に近いクラブを買うことが出来るメリットがある。

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