DMMも参入、外国資本から見たベルギーリーグの魅力。投資を惹きつける独自制度の存在

2018年02月02日(金)10時40分配信

text by 中田徹 photo Getty Images
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狙うは「G5」のすぐ下。外国資本のクラブは増え続け…

森岡亮太
森岡亮太が加入した“G5”の一角、アンデルレヒトも年間予算は5000万ユーロ程度。欧州の基準ではそれほど大きなクラブではない【写真:Getty Images】

 この記事が予想した通り、STVVはアビスパ福岡から3年半契約で冨安健洋を獲得した。

 今季のSTVVは2月1日現在で6位と大健闘を見せている。村中代表はニューイヤーレセプションで「このまま6位をキープしたい。出来ればもう少し上を」と語ったようだ。現地で「次期ゼネラルマネージャー」と目されている立石敬之氏(前FC東京GM)は『ヘット・べラング・ファン・リンブルフ』紙に、今後の目標を以下のように語っている。

「STVVの予算は1000万ユーロを切る。アンデルレヒトが5000万ユーロ(約68億円)ほど、ヘンクが3000万から3500万ユーロ(41〜48億円)の間。優勝を争うのは“G5”(アンデルレヒト、クラブ・ブルージュ、スタンダール・リエージュ、ヘンク、ヘントで構成されるベルギーのビッグ5)。我々はそのすぐ下のポジションをステップ・バイ・ステップで狙っている」

 ベルギーリーグは1部リーグが16チーム、2部リーグが8チームで構成されている。DMMの買収によってSTVVはベルギー国内で10番目の外国資本のクラブになる。

 1部リーグでは、コルトライクをマレーシア人実業家でカーディフ・シティのオーナーでもあるビンセント・タン氏が買収した。オイペンはカタールのアスパイア・アカデミーがクラブを保有している。

 ムスクロンはマルタのラティメル・インターナショナル社が保有しているが、実権はイスラエル人のピニ・サハビ氏が握っている。サハビ氏はムスクロンを手放したがっており、中国の家電小売を手掛ける蘇寧電器(インテルのオーナーでもある)との交渉を始めていると囁かれている。

 2部リーグは8クラブしかないにもかかわらず、6クラブが外国資本によって運営されている。ベルギー資本のクラブはベールスホット、ウェステルローだけなのだ。

 坂井大将(現新潟)が昨年12月まで半シーズンプレーしたAFCテュビズは韓国のスポーティズンがオーナーだ。OHルーベンはレスターのオーナーでもあるタイのキングパワーが買収した。サークル・ブルージュは、ロシア人が買収したモナコに買われサテライトクラブとなった。

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