DMMも参入、外国資本から見たベルギーリーグの魅力。投資を惹きつける独自制度の存在

2018年02月02日(Fri)10時40分配信

text by 中田徹 photo Getty Images
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冨安健洋が「外国人選手」でなくなる? ベルギーの特殊なルール

冨安健洋
冨安健洋が今年1月にシント・トロイデンと契約。日本国籍の選手でも3年経てば「外国人」扱いではなくなる【写真:Getty Images】

 トゥビズには韓国人選手、ルセラールには中国人選手が所属している。サークル・ブルージュにはモナコから選手がレンタルで来ている。フランス人の場合、彼らはEU圏内選手というステータスが与えられるが、トゥビズ、ルセラール、そしてSTVVのようなEU外のオーナーを持つクラブにとって、ベルギーは自国の選手をプレーさせるのに大変有利な仕組みになっている。

 ベルギーリーグでは、EU圏外選手の最低年俸は7万6800ユーロ(約1050万円)。隣国オランダの最低年俸が40万ユーロ(約5500万円)であることを考えると、かなり安い。また、最低6人のホームグロウン選手がベンチ入りすることが義務づけられているが、若い選手は3年間プレーすればホームグロウンの資格を得られる。実質、外国人選手の人数制限はないに等しい。例えば、3年後には冨安もホームグロウン選手として認められるのだ。

 スポーツエコノミー専門家のトルード・デヨンゲ氏は、ベルギーの複数メディアで「150万ユーロから200万ユーロ(2億〜2億7000万円)あれば、チーム一つ分の若い選手を外国から集めることが出来る。彼らが3年経てばホームグロウン選手になる。理論上、外国人選手だけで試合をすることが出来るようになるのだ」と、現状のルールに懸念を示している。

 決してベルギーリーグはメジャーなリーグとは呼べないが、だからこそ投資家にとっては手頃にクラブが買えるメリットがある。しかも規制が少なく、自国の選手を連れてくることが簡単なのだ。今もロケレン(1部)、ウェステルロー(2部)の買収に興味を示す投資家がいる。ベルギーのクラブが国外に買われていく流れは止まりそうもない。

(取材・文:中田徹)

【了】

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