メッシ温存で浮き彫りになったバルサの課題。好調の裏で残る絶対的エースへの依存

バルセロナ対エスパニョール。この1ヶ月で3度目となる両者のダービーマッチは、最後まで白熱した展開でドローに終わった。大雨が降り、時間とともに悪化するピッチで行われた一戦でバルセロナはリオネル・メッシを今季リーグ戦初のベンチスタートに。この策から首位を走るチームに新たな課題が浮き彫りになった。(文:長坂祐樹)

2018年02月05日(Mon)12時29分配信

text by 長坂祐樹 photo Getty Images
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メッシが今季初のベンチスタートとなったが…

メッシ
リオネル・メッシはリーグ戦で今季初めてベンチスタート。その影響は如実に現れた【写真:Getty Images】

 現地時間4日、リーガエスパニョーラ第22節で首位バルセロナとエスパニョールが対戦した。

 同じ街に本拠地を置く両者の一戦“バルセロナ・ダービー”は今季4度目。これまでの3試合の戦績はバルセロナの2勝1敗だった。エスパニョールは、先月17日にホームで行われたコパ・デル・レイ準々決勝1stレグを1-0で制し、それまで公式戦29戦無敗だったライバルに黒星をつけている。

 試合前の時点でのリーグ戦15位と低調なエスパニョールは今季、バルセロナ相手に守備重視の4-1-4-1または4-4-2を採用してカウンターの機会をうかがう戦術を採用してきた。4日の試合はジェラール・モレーノ、レオ・バチストンの2トップを起用し4-4-2の布陣で試合に臨んだ。

 対するバルセロナは、直近5試合連続ゴールを決めるなど絶好調を維持していたエースのリオネル・メッシを今季のリーグ戦で初めてベンチスタートに。代わりに今冬の新戦力フィリッペ・コウチーニョが先発に名を連ねた。

 今季のバルセロナは、主に4-4-2のシステムでここまで戦い抜いてきている。メッシと相棒のルイス・スアレスを最初から2トップに据えることで、守備時は4-4のブロックをスムーズに組むことができ、攻撃時はメッシをよりゴールに近い位置でプレーさせることができている。

 一方、2トップのうちのどちらかが欠けた場合には、従来の4-3-3に回帰することもある。メッシをベンチに置いた今回のエスパニョール戦では、パコ・アルカセルを右ウィング、コウチーニョを左ウィング、スアレスを頂点に据える布陣に命運が託された。

 試合は大方の予想通りバルセロナがボールを保持して始まり、エスパニョールは前線から激しくプレスにいくことなくミドルゾーンでの守備を試みた。ホームチームの堅い守備を前に、序盤はさすがのバルセロナも崩しの糸口を見つけることができない。

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