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欧州5大リーグの冬の移籍金総額は過去最高に。その50%以上がプレミアリーグ

text by 編集部 photo by Getty Images

フィルジル・ファン・ダイク、フィリッペ・コウチーニョ
フィルジル・ファン・ダイクとフィリッペ・コウチーニョ【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)傘下の国際スポーツ研究センター(CIES)は5日付で、欧州の今冬の移籍市場に関する調査データを発表した。選手の移籍により動いた金額に関して様々な側面が浮き彫りにされている。

 調査の対象とされているのはスペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランスのいわゆる欧州5大リーグ。5ヶ国のトップリーグのこの冬の移籍金総額は史上最多の10億6700万ユーロ(約1445億円)と算出され、初めて10億ユーロの大台を突破した。

 総額の半分を超える5億4500万ユーロ(約738億円)はプレミアリーグのクラブが支払ったもの。リーガエスパニョーラが3億1900万ユーロ(約432億円)で続いているが、その約半分はバルセロナがリバプールから獲得したMFフィリッペ・コウチーニョの移籍金だ。コウチーニョの移籍金は1億6000万ユーロ(約217億円)でこの冬の最高額となっている。

 プレミアリーグとリーガエスパニョーラの移籍金総額はいずれも過去最高を記録。一方でブンデスリーガやリーグアンは昨年より大きく減少し、セリエAに至っては総額5100万ユーロ(約69億円)で、2010年からの過去9年間で最低額となっている。

 クラブ別ではこの冬に出費が最も多かったクラブはバルセロナだが、その大部分はやはりコウチーニョの移籍金。昨夏も合わせた今季の補強総額ではパリ・サンジェルマンが4億1800万ユーロ(約566億円)で最多となり、バルサが僅差で2位に続いた。3位にはマンチェスター・シティ、4位にはチェルシー、5位にはミランが続いている。

 コウチーニョに次ぐ今冬の移籍金2位はサウサンプトンからリバプールへ移籍したDFフィルジル・ファン・ダイクの8400万ユーロ(約114億円)。3位にジエゴ・コスタ(チェルシー→アトレティコ・マドリー)、4位にエメリック・ラポルト(アスレティック・ビルバオ→マンチェスター・シティ)、5位にピエール=エメリク・オーバメヤン(ボルシア・ドルトムント→アーセナル)が続いた。

【了】

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