本田圭佑がパチューカで掴んだ絶対的信頼。幅広い起用法、実力の証明たる柔軟性

本田圭佑は、パチューカのディエゴ・アロンソから揺るぎない信頼を獲得したようだ。これまで度々フォーメーションを変えながら戦ってきたチームにおいて、どんな戦い方でも最適な役割を与えられてきた。このポジションにとらわれない柔軟性は本田の新たな武器になっていくかもしれない。(文:河治良幸)

2018年02月16日(Fri)11時12分配信

text by 河治良幸 photo Getty Images
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パチューカにおける本田圭佑の4つのポジション

本田圭佑
本田圭佑はパチューカでディエゴ・アロンソ監督の信頼を確固たるものにしている【写真:Getty Images】

 リーガMX後期リーグの第7節。パチューカは現地時間14日にホームでティファナと対戦した。パチューカの本田圭佑は、前節に引き続き[4-3-3](守備時は[4-1-4-1]になる時間帯が多い)の右サイドハーフで先発した。彼にとってティファナは前回の対戦で60mドリブルから4人抜きゴールを決めた相手だが、厳しいディフェンスに阻まれてなかなかフィニッシュまで持ち込めなかった。

 しかし、パチューカは本田が右に張った状況で鮮やかな中央のコンビネーションからエリック・グティエレスのパスを受けたアンヘロ・サガルが流し込んで21分に先制する。その後はティファナのサイドアタックを我慢強く跳ね返しながら効率よくカウンターを繰り出して追加点を狙った。

 後半の途中からセンターFWに移り、高い位置で縦のボールを引き出す役割を担った本田はペナルティエリア内への侵入から惜しいシュートも放ったが、89分にDFロベルト・エレーラと交代した。直後に右サイドからの攻撃でエリック・アギーレがシュートを放ち、GKが弾いたこぼれ球をE・グティエレスが技ありシュートで押し込み2-0の勝利。パチューカはリギージャ(上位8チームで競うトーナメント方式のプレーオフ)圏内の6位まで順位を上げている。

 この日は右サイドと1トップ、2つのポジションでプレーした本田だが、後期リーグ第5節まで[4-2-3-1]のトップ下を務めていた。昨年末のクラブW杯では[4-3-3]のインサイドハーフで起用されるなど、中盤から前線にかけて4つのポジションがディエゴ・アロンソ監督の選択肢になっている。そして、それぞれのポジションで本田を起用するメリットが異なる。

1:[4-3-3]の右ウィングまたは[4-1-4-1]の右サイドハーフ

 加入から最も起用されているポジション。基本はワイドな位置に張りながら、中盤でボールを持てる試合では左利きの本田も“逆足”を生かして、中央付近でどんどん攻撃に絡める。日本代表ほど一発で本田を縦に走らせるケースは見られないが、ゴールに直結するプレーが多い。ボールポゼッション率が下がり、基本ポジションが下がると守備の負担が増し、長めのカウンターが増えるため本田の特徴を生かしにくい。

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