フットボールチャンネル

フッキ、中国での生活に満足「日本と同じくらい良い。両国の人々に感謝」

text by 編集部 photo by Getty Images

フッキ
上海上港でプレーするフッキは日本での日々への感謝を語った【写真:Getty Images】

 かつてJリーグでもプレーし、現在中国の上海上港でキャプテンを任されているフッキ。この元ブラジル代表FWは、中国でのプレーや生活に満足を感じているようだ。『FOXスポーツ』アジア版が伝えた。

 今月13日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ初戦で、フッキは自身の古巣である川崎フロンターレと対戦した。等々力陸上競技場では10年以上前に在籍したかつての戦友に、ファン・サポーターから惜しみない拍手が送られた。

 31歳になったフッキは「日本には本当に感謝している。僕はサッカー選手としてだけでなく、人としても成長した」と、若き日のことを振り返る。

 そして、ヨーロッパのトップレベルでも経験を積んでアジアに舞い戻った怪物FWは、中国での日々は日本時代とは違うと語った。

「30歳で経験を積んで(中国に)プロフェッショナルとして、安定した家庭もありながらやってきた。経験豊富なので、とても簡単になった」

 とはいえ現役のブラジル代表が中国へ移籍することには批判もあったという。それでもフッキは「(中国移籍から)18ヶ月経って、とても幸せだと言うことができる。僕はこの移籍を後悔していない。ここにはうまく適応できた。家族もだ。子供たちは中国に住んでいるのが好きだし、妻もそう思っている。だからこのチャンスを得て、僕は神に感謝している」と語る。中国では充実した日々を送れているようだ。

 中国では広州恒大が7連覇中と絶対王者に君臨しており、フッキらが所属する上海上港はそれを追う立場にある。昨季はACLで準決勝進出を果たすなど、チームは確実に力をつけてきた。今月13日にもJリーグ王者の川崎F相手に、内容も伴ったうえで勝利を収めた。

「僕はこのクラブに1年半在籍している。今年はトロフィーを勝ち取らなければならない。クラブが中国1部に昇格してからタイトルを獲得していないので、僕は歴史の一部になりたい。初めてのトロフィーを獲得したいんだ」

 今年は上海上港のキャプテンとして、国内リーグとACLの2つのタイトル獲得に挑む。昨年は全公式戦で30ゴールを挙げた。南米とアジアを代表するストライカーとして、真価を発揮する時だ。

「中国での経験は、日本と同じくらい良い。これまでに済んだ両国、その街でたくさんのことを学んだ。僕を受け入れてくれた日本の人々と中国の人々には本当に感謝している。僕はアジアでキャリアを始め、11年経って戻ってきた。あらゆることで神に感謝したい。僕はここで幸せだ」

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top