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豪州2部移籍の野沢拓也、初の海外挑戦へ思い語る「チームを導くのが僕の使命」

text by 植松久隆 photo by Yuzo Tashiro

野沢拓也
記者会見直後、ウーロンゴン・ウルヴスの今季のユニフォームを身にまとった野沢拓也(左)と田代有三(右)【写真提供:田代有三】

 15日、ウーロンゴン・ウルヴス(NSW州1部/豪州2部相当)の本拠地WINスタジアムでの入団会見を行ったばかりの野沢拓也が独占インタビューに応え、36歳での海外再挑戦に臨む心境を語った。

ーー記者会見を終えての心境はいかがですか?

「まずは、この機会を実現させてくれたオーナーと会長をはじめとした多くの人のお陰でこの日を迎えられたことに感謝したいです。新しいチームのユニフォームに袖を通して、『いよいよだな』と感慨深いものがありました」

ーー地元や日本で応援してくれているファンやサポーターへのメッセージを聞かせてください。

「これからのウルヴズのAリーグ入りという大きな目標に向けて動いていく中で、より多くの勝利をもたらせるように持てる力を発揮していきたいです。その夢の実現のためにはチームが一丸になって、さらにサポーターの心強い応援の声も必要。昨年以上のチームが目標に向かって進んでいくので、スタジアムでチームを鼓舞して、1つでも多くの勝ち点を挙げられるように応援よろしくお願いします」

ーー改めて、今回の海外挑戦への思いなどを聞かせてください。

「(野沢本人と田代有三の)日本人2人をJリーグから引っ張って、真剣に上を目指したいというクラブの覚悟を感じました。そのクラブの思いに応えて、クラブが目指す方向へとチームを導いていくのが、僕に課せられた使命だと思っています。たとえ英語が足りなくても、表現していくことで、どんどん伝えていかなければならない。豪州のサッカー人気の向上に寄与すると同時に日本と豪州の人の交流の促進なんかでも貢献できればと思います」

ーー全く新しい環境での挑戦になりますね。

「20年近くぶりに学校(ウーロンゴン大学付属の語学学校)にも通うことになっています。とにかく(新しい環境に)早く慣れて、ピッチ内外でのコミュニケーションを取れるようにしていきたいですね。36歳になって、新たなことにチャレンジできることを自分自身では、とても楽しみにしています」

(取材・文:植松久隆【オーストラリア】)

【了】

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