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欧州最高の若手有望株は誰? 神童ムバッペが3位、首位争うのは2人の守護神

text by 編集部 photo by Getty Images

ドンナルンマ
欧州の有望株トップ4。左から4位プリシッチ、2位ラフォン、1位ドンナルンマ、3位ムバッペ【写真:Getty Images】

 欧州で最も将来が期待される有望株は誰か。そんな興味深いデータを、FIFA傘下の国際スポーツ研究センター(CIES)が公開した。

 対象となるのは欧州の22リーグでプレーする20歳以下(1998年以降生まれ)の選手。彼らが過去2年間に蓄積した国内リーグでの経験を独自の基準で数値化し、1〜5個の星に分けてランキングとして発表している。

 今回公開されたトップ50の中に、日本人選手の名前はなかった。また、最高の5つ星が10人、以下4つ星が18人、3つ星が22人となっている。

 トップ10に入った選手たちは以下の通り。

1位 ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン/GK/1999年生まれ)
2位 アルバン・ラフォン(トゥールーズ/GK/1999年生まれ)
3位 キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン/FW/1998年生まれ)
4位 クリスティアン・プリシッチ(ドルトムント/MF/1998年生まれ)
5位 マラン・サール(ニース/DF/1999年生まれ)
6位 ダヨ・ウパメカノ(RBライプツィヒ/DF/1998年生まれ)
7位 トム・デイビス(エバートン/MF/1998年生まれ)
8位 マタイス・デ・リフト(アヤックス/DF/1999年生まれ)
9位 カイ・ハフェルツ(レヴァークーゼン/MF/1999年生まれ)
10位 ライアン・セセニョン(フルアム/DF/2000年生まれ)

 上位10選手の中で目立つのは、若くして欧州の第一線で活躍するDFたちだろう。5位のサール、6位のウパメカノ、8位のデ・リフトは各国トップリーグの上位クラブでレギュラーを張っている。そして10位のセセニョンは50位までの中で唯一の2000年生まれで、イングランド2部ではあるが左サイドバックと左サイドハーフを兼任しながら32試合出場12ゴールと大ブレイク中である。

 4位のプリシッチはボルシア・ドルトムントで香川真司とともにプレーし、19歳にしてまもなくブンデスリーガ通算60試合出場を達成する。3位のムバッペもスター揃いのPSGで9ゴール8アシストと決定的な仕事を連発している。

 そして1位と2位にはGKが入った。2位のラフォンは16歳10ヶ月というフランスリーグのGK史上最年少デビュー記録を持つ逸材で、GK歴は5年ほどだがまもなくリーグ1通算100試合出場に手が届くところまできている。

 1位になったドンナルンマもセリエA通算100試合出場は目前で、イタリア代表でのキャリアも順調。16歳から守るミランのゴールマウスにおける存在感は絶大。もはやベテランの風格も漂い始めた。

 CIESが算出したこのランキングで上位に入った有望株たちは、将来サッカー界を背負って立つ存在になるはず。トップ50にはイングランドやイタリアの2部リーグ、あるいはベルギーやスイス、オーストリアといった中堅国のリーグに所属する選手も含まれており、そういった伏兵たちの今後の飛躍にも注目だ。

【了】

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