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宇佐美貴史は「だらしのない天才」…独紙がキャリアを振り返り問題点指摘

text by 編集部 photo by Getty Images

宇佐美貴史
フォルトゥナ・デュッセルドルフの宇佐美貴史【写真:Getty Images】

 独紙『ライニッシェ・ポスト』は、ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフに所属するFW宇佐美貴史を「だらしのない天才」と評し、大きな才能を秘めながらもそれに見合う結果を出せないキャリアを歩んできたと振り返っている。

 宇佐美は現地時間17日に行われたグロイター・フュルト戦で、交代出場から同点ゴールを決めてチームを敗戦から救った。約5ヶ月ぶりとなるゴールは、鋭く正確なシュートをゴール隅に突き刺した「宇佐美らしい」ゴールだった。『キッカー』誌による2部の今節ベストイレブンに選出されるなど、久々にスポットライトを浴びた形だ。

『ライニッシェ・ポスト』は、現在25歳の宇佐美が非常に若いうちから日本国内で大きな期待を集める選手だったと紹介。デビュー当時には、「おそらく日本サッカー歴代最高の才能」だとみなされ、「ドルトムントの香川真司以上のキャリアを歩む可能性もあった」と述べている。

 だが、ドイツで所属したバイエルン・ミュンヘン、ホッフェンハイム、アウクスブルクではいずれも十分な結果を出すことはできず。「とてつもない才能を秘め、国際レベルのシュート技術と素晴らしいスピードやテクニックを有しているが、トップへ上り詰めるハートが欠けている」と評されている。

 2部のクラブに所属する現状について、「これまで所属したドイツのクラブのどこかひとつで本領を発揮できていたとすれば、デュッセルドルフが彼を手に入れることはできなかっただろう」との記述。だがデュッセルドルフで活躍を続けられるかどうかは、「キャリア後半に本物のスターになれるかどうかのラストチャンスかもしれない」との見方だ。

 フリートヘルム・フンケル監督も、「他のチームメートたちは単純に、タカよりも練習で大きな努力をしている。彼がミュンヘン、ホッフェンハイム、アウクスブルクでうまくいかなかったのは、その練習姿勢によるものだろう」と率直にコメント。だがそれでも、宇佐美に対して「望みを失わない」として、引き続き期待をかけて起用していく姿勢を見せている。

【了】

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