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中国“爆買い”に歯止めかからず…今冬も欧州からの主力流出続く。次なるターゲットは?

text by 編集部 photo by Getty Images

カラ
ヘタフェに所属するカラ【写真:Getty Images】

 2016年から2017年にかけてブラジル代表MFオスカル、ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル、フランス人FWアントニー・モデストなどが欧州からアジアに移る動きが活性化し、爆買いムードの様相を見せていた中国市場。

 中国サッカー協会はその“爆買い”に歯止めをかけるため、一定以上の金額で外国人選手を獲得する際には、その移籍金と同額を中国サッカー協会に収めなければならないという「関税100%政策」を打ち出した。それによって欧州クラブからの選手獲得が終焉するかに思われた。

 しかし、今冬の移籍市場でも中国のサッカークラブは欧州から主力を引き抜いて着実に戦力を強化している。北京国安はビジャレアルから「アフリカ人史上最高額」とされる総額100億円を投じてコンゴ代表FWセドリック・バカンブを獲得。

 さらにスペイン代表の元10番であるMFジョナタン・ビエラもラス・パルマス史上最高額で北京国安に移籍し、バルセロナでプレーしていたハビエル・マスチェラーノも河北華夏に移った。

 それだけでなくアトレティコ・マドリーで背番号10をつけるベルギー代表MFヤニック・フェレイラ・カラスコとEURO2016優勝メンバーの一人であるポルトガル代表DFジョゼ・フォンテは大連一方へ、ヘタフェの主力CBカラは河南建業へ、それぞれ移籍する可能性がある。中国の移籍市場は2月28日まで開いているが、まだまだ欧州からの主力流出は続くかもしれない。

【了】

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