ディバラの誘惑…諦めがつかないメッシとの共存。アルゼンチンを高みに導く可能性【西部の目】

ユベントスで背番号10を背負い、アルゼンチン出身であることから「メッシの後継者」とも称されることもあるパウロ・ディバラ。ロシア・ワールドカップに向け、アルゼンチン代表でメッシとの共演はあるだろうか。プレースタイルが重複しているとはいえ、2人が共存することへの誘惑は尽きない。(文:西部謙司)

2018年03月06日(Tue)10時40分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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360度のターン。ゾーン攻略の「間受け」

アルゼンチン代表でプレーするユベントスのFWディバラ
アルゼンチン代表でプレーするユベントスのFWディバラ【写真:Getty Images】

 シャビ・エルナンデスは中央でプレーできる選手の資質として、「360度のターン」をあげている。実際に360度ターンすることはないと思うが、180度ではないところが面白い。後方からパスをもらってワンタッチで前を向くだけでなく、さらに角度を広げられるかどうかを問うている。

 イニエスタ、ダビド・シルバ、モドリッチなどは足にボールをつけたまま全方位的なターンができる選手だが、パウロ・ディバラもそのうちの1人だろう。

 ディバラにはさらに素早さがある。タッチライン際で挟まれて、もうどうにもならないような状況でもすり抜けられる。ディバラの「脱出ショウ」はピッチのあちこちで披露されていて、限定されたエリアでプレーできる希有な才能の持ち主だ。

 ゾーンディフェンス攻略の定石として「間受け」がある。ゾーンの隙間でパスをうけて守備を収縮させ、そこからボールを逃がすことで逆に広がった周囲のスペースを生かすわけだ。ところが、間受けが成立しているのにいっこうに打開できないシーンもよく見る。

 せっかくいい場所で受けていてもターンできないのだ。ターンできないので後方へボールを戻す。それも決して悪いプレーではないが、ずっとそれでは打開できない。チャビの言う360度ターンのできる選手がいないと、ボールを保持していてもなかなか崩せないのだ。

 アルゼンチンにはリオネル・メッシがいて、パウロ・ディバラがいる。メッシとディバラの共演は誰もが期待したくなるのだが、今のところそれは機能していない。

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