2018年のロシアW杯でも優勝候補となっているブラジル代表だが、多くのサポーターがそれを期待しているわけではないようだ。

　これまで最多の5度のW杯優勝を経験しているブラジル代表は、混戦極めた南米予選で余裕の首位通過を果たすなど本大会に向けて盤石な強さを見せてきた。FIFAランキングでも首位ドイツに次ぐ2位を長期の間キープしており、W杯優勝に向け着実なステップを踏んでいるといえる。

　しかし、その代表チームを応援するファンの過半数は、母国の優勝の可能性は低いと見ている。ブラジルメディア『Datafolha』が174の市の2826人のサポーターを対象に行った「ブラジル代表はロシアW杯で優勝するか」というアンケートによると、投票者の47％しか「イエス」と答えていないようだ。

　同メディアは過去2大会の前にも同様のアンケートを実施しており、2014年の母国で行われた大会の前には68％、2010年の南アフリカ大会の前には66％の人がブラジル代表の優勝を信じていた。最終的にはいずれの大会でも目標は達成されず、それぞれベスト4、ベスト8という成績で終えている。

　ブラジル紙『フォーリャ・デ・サンパウロ』は、優勝を期待するサポーターの割合の減少には、前回大会に同代表が経験した悲劇が影響していると考えている。2014年、母国開催で大きな期待を背負ったブラジル代表は、エースのFWネイマールを欠いた準決勝でドイツ代表相手にまさかの1-7の敗北を喫している。

　毎度のように優勝候補としてW杯に臨んでいるブラジル代表。サポーターの期待が薄れかかっている今だからこそ、2002年の日韓大会から遠ざかっている栄冠を手に入れたいところだろう。

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