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カバーニ、夏にPSG退団か。“目の上のたんこぶ”なあの男の存在が理由とも

text by 編集部 photo by Getty Images

カバーニ
エディンソン・カバーニが今夏PSGを退団か【写真:Getty Images】

 エディンソン・カバーニのパリ・サンジェルマン(PSG)退団が近づいているかもしれない。仏紙『パリジャン』は、同選手が現在の待遇に満足せず夏に新天地を求めるのではないかと報じた。

 移籍を検討する大きな要因はネイマールだという。カバーニはPSGで常に“影”の存在だった。ズラタン・イブラヒモビッチの影に隠れながら3年間戦い、ようやく解き放たれたのが昨季のこと。本来のポジションに戻ってリーグ戦36試合35得点という驚異的な数字を残して2020年夏までの契約延長も勝ち取った。

 しかし、真のエースとしての立場は1年しかもたず。クラブ最高クラスの給与や待遇を、今季新加入のネイマールにあっさり抜かれ、ピッチ内での序列も“2番手”に戻ってしまった。そうしてカバーニは「もはやこのクラブを家のように感じられない」と周囲に漏らしていると、『パリジャン』紙は伝えている。

 今季もリーグ戦24試合出場24ゴールとハイペースでゴールを量産しているウルグアイ代表ストライカーの移籍先としては、イングランドかスペインが挙げられている。PSGはネイマールやキリアン・ムバッペの獲得によって戦力の放出によって売却益を上げることが求められているため、カバーニ移籍もありえない話ではない。

 カバーニがPSGを去るもう1つの要因として、チャンピオンズリーグ(CL)が挙げられている。すでにレアル・マドリーの軍門に下り、今季はベスト16敗退が決まった。また求心力の低下が懸念されるウナイ・エメリ監督の存在もあって、ウルグアイ人FWはクラブに疑念を抱き始めているとのこと。

 またCL敗退によって収入目標の大幅な下方修正も必要になる。それにともなってUEFAの定めるファイナンシャル・フェアプレーを確実に履行するには、選手の売却益を想定以上に増やさなければならない。

 仮に今季終了時点で契約を2年残すカバーニを放出した場合、6000万ユーロ(約79億円)の収益が望めるというが、彼と同等の代役を見つけるのにも相応な額が必要になる。果たして不遇であり続けた31歳の未来はいかに。

【了】

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