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ミラン、EL出場権剥奪の危機。UEFA主催大会への出場停止処分が下される可能性も

text by 編集部 photo by Getty Images

ミラン
ミラン【写真:Getty Images】

 ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したミランが絶体絶命のピンチに陥っている。欧州サッカー連盟(UEFA)が22日、FFP(ファイナンシャル・フェアプレー)に関する同クラブとのセトルメント・アグリーメント(和解協定)を拒否したと発表した。

 FFPに抵触する可能性があったミランは昨年、今後4年以内に収支の採算を合わせることが出来る内容の事業計画を提出し、UEFAに認められればFFPの許容額を超えた選手獲得が可能になるボランタリー・アグリーメント(VA)条項の適用申請に向けて動いた。しかし、事業計画に疑問点が生じたことで合意に至らず失敗。

 最後の手段として、ミランはUEFAとの和解協定締結を目指した。しかし、今回はそれが拒否されている。UEFAによると、ミランが提出した全ての書類と同クラブによる説明を精査したところ、和解協定の締結を許可できる内容ではなかったという。

 融資の借り換えおよび、2018年10月までに返済すべき負債の不確実性が指摘されたとのこと。今後はUEFAのCFCB調査部門からCFCB審査部門に移され、6月中に処分の決定を下すという。

 一番重い処分を下された場合は、多額の罰金に加えUEFA主催大会の出場停止処分を下される可能性があるようだ。ミランがEL出場を逃した場合、代わりにアタランタがEL本戦へ。フィオレンティーナがEL予選へ進むことになる。

【了】

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