守護神ではなく疫病神。イングランドに続く凡庸GKの系譜…W杯で高まる不安【粕谷秀樹のプレミア一刀両断/ロシアW杯】

2018年06月18日(Mon)8時10分配信

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断
text by 粕谷秀樹 photo Getty Images
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他のポジションはタレントが出てきたが、GKは……

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ロシアワールドカップメンバーに名を連ねた3人のGK【写真:Getty Images】

 また、所属クラブも優勝を争うようなレベルにはなく、イングランド国内ですら修羅場を経験していない。ノイアーのほかにもマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、ケビン・トラップを擁するドイツ、あのエデルソンが二番手のブラジル(正GKはアリソン)、ルーカス・ファビアンスキとシュチェスニーが高いレベルで定位置を競うポーランドに比べると、かなり見劣りする。

 しかも代表キャップ数は、ピックフォード、バトランド、ポープを合わせてたったの12。GKに必要な経験則は論外だ。いずれも初の大舞台どころか、予選もバトランドが1試合に出場しただけで、9試合に出場したハートは最終エントリーから漏れた。今シーズンのパフォーマンスを踏まえれば、ガレス・サウスゲイト監督の人選は至極当然だが、GKの人材不足は深刻である。

 ドイツ、ブラジルとの親善試合で完封したため、イングランドの守備力は評価が急上昇してきた。しかし、チーム全体の重心を下げ、中盤も最終ラインをプロテクトするような陣形を即座に整えるからであり、GKのレベルは凡庸なままだ。代表3選手が突然変異したわけではない。

 ロシアワールドカップ終了後、バトランドがアーセナルに、ポープがリヴァプールに移籍するという噂もある。より高いレベルでの競争が彼らを刺激する可能性はあるものの、定位置争いに敗れて二番手以降に地位を落とすリスクも付きまとう。アンダー19、17の世界大会を連続して制覇し、若い息吹の台頭も感じられるとはいえ、2年後のヨーロッパ選手権、4年後のワールドカップに間に合うのだろうか。

 ハリー・ケイン、デレ・アリ、ラヒム・スターリング、ジョン・ストーンズ、トレンド・アレクサンダー=アーノルドなど、随所に有能なタレントが現れたイングランドだが、GKだけは明るい兆しが見えてこない。GKファクトリーの閉鎖から20余年……。いつになったら再稼働するのだろうか。

(文:粕谷秀樹)

【了】

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