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レスターの“強さ”を消したマンU。指揮官の不安跳ね除ける勝利、そこで得た一番の収穫とは

現地時間10日にプレミアリーグ第1節、マンチェスター・ユナイテッド対レスターの試合が行われ2-1でホームチームが勝利を収めた。プレシーズンマッチの結果を受け、不安を口にしていたジョゼ・モウリーニョ監督だったが、ピッチ上のイレブン達はその不安を払拭する戦いぶりをみせた。そこで得た収穫もまた、大きかったのではないだろうか。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

開幕前は不安も…

ジョゼ・モウリーニョ
プレシーズンツアーの内容には不満を漏らしていたジョゼ・モウリーニョ監督【写真:Getty Images】

「学んだことはなかった」。マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督はプレシーズンマッチを終えたチームに対し苦言を呈していた。2012/13シーズン以降、リーグ優勝から見放されている名門クラブに対する不安は今シーズンも拭うことはできないのか。早くもそんな雰囲気が漂っていた中、2018/19シーズンの開幕戦、レスターとのゲームを迎えた。

 マンチェスター・Uはこの日、4-3-3のシステムで試合に入った。メンバーにはアレクシス・サンチェスやファン・マタを始め、アンドレアス・ペレイラやフレッヂといった新戦力を起用。そして、当初はベンチ予想だったポール・ポグバはキャプテンマークを巻いてスタメン出場を果たした。

 対するレスターはジェイミー・ヴァーディーや岡崎慎司といったメンバーはスタメンから外れたものの、ロシアワールドカップに挑んだハリー・マグワイアやケレチ・イヘアナチョといった選手が先発に名を連ねた。

 試合開始のホイッスルが鳴ってからわずか3分、ペナルティエリア内でダニエル・アマーティーがハンドを取られ、マンチェスター・UがPKを獲得。これをポグバが冷静に沈めて先制に成功した。ホームチームは、緊張感漂う開幕戦で最高の試合の入りをみせたのである。

 その後はレスターに押し込まれる時間帯が長く続いたが、ダビド・デ・ヘアの好セーブもあり、何とか前半を無失点で切り抜けた。

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