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セリエA 6年前

C・ロナウド、3戦連続不発も焦る必要なし。ユベントスは今後の方針を間違うべからず

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

ユベントスは崩壊への道を辿るな

マッシミリアーノ・アッレグリ監督はマッシミリアーノ・アッレグリ
アッレグリ監督は今後のチーム作りを誤ってはならない【写真:Getty Images】

 ユベントスの新エースに早く今季初ゴールを届けたい気持ちはわかるが、だからといってボールを集めすぎるのもよくはない。時には背番号7を囮に使うプレーなどで柔軟性を生むことも重要だ。何より大事なのはC・ロナウドにゴールを届けることではなく、あくまでチームが勝つことだ。もちろん、背番号7に早い段階でゴールが生まれれば今後のチャンピオンズリーグ優勝へ向けても大きなプラス要素になる。しかし、今はまだ焦ってゴールを生ませる必要もないだろう。

 まだ開幕して3試合、それもセリエAという舞台は初めてだ。少なからずマンジュキッチなどとは良い関係が作れている。今後これが成熟されていけば、自ずと良い連係が生まれ、より良い形でシュートまで運んでいいけるはずだ。

 それよりもユベントスがC・ロナウドを生かそうというサッカーを展開し、自分たちのスタイルを失ってしまうのが何よりも怖いことだ。今はチームとしての基盤を作りつつ、それが形となった後で背番号7の存在を考えればいい。最初からC・ロナウドを生かそうというサッカーを作ってしまっては、これまで積み上げてきたユベントスの良さが消され、明らかに崩壊への一途を辿るだろう。

 C・ロナウドの初ゴール誕生はもうしばらく待てば生まれるはず。それよりも、ユベントスが今後の方針を間違わぬよう願うばかりだ。

(文:小澤祐作)

【了】

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