カンボジア代表は現地時間9日、プノンペン市内において翌日のマレーシア代表との試合に向けた前日会見を行った。代表チームのGMに就任した事実上の監督である本田圭佑も出席。報道陣からの質疑に応じた。

　本田にとっては監督デビュー戦となる。会見の冒頭で「明日の試合に向けて興奮している。マレーシアはもちろんリスペクトしているし、タフなゲームになる。ただ、ベストを尽くす」と意気込みを語った。

　3日に現地入りした本田。既に選手たちとともに練習をこなしている。同国を代表する選手であり、藤枝MYFCにも所属していたチャン・ワタナカは怪我のため今回の招集は見送られた。現地メディアからは不安視する質問も出たが、「いい選手を見つけた。経験のある選手もいる」と本田はそれを一蹴。

　さらに、「カンボジアの成長については連盟とも話をしている。ポテンシャルはあるし、じっくり見てほしい」と加えた。

　最後に始まったばかりのプロジェクトについての質問が出ると、「自信がなければやりません。強い信念と自信を持ってプロジェクトに向かっている。簡単に成功できるとは思っていない。このプロジェクトは、2年だが、そのさきを見据えている。

　国内（カンボジア）の関係者には一喜一憂しないようなプロジェクトにしたいと伝えている。選手にも積み重ねだと言っている。うまくいかないときほどポジティブに、どんなことがあろうとも2年間しっかり進んでいく。気持ちの強い集団で向かっていきたい」と総括した。

　10日の試合に向けマレーシア代表も警戒している。同国のタン・チェン・ホー監督も「本田を監督に迎えたカンボジアは簡単な相手ではない」と語る。

　現地には多くの報道陣が詰めかけており、早くも「本田効果」が見られた。明日、どのような監督デビューとなるのか。注目だ。

（取材・文：植田路生【プノンペン】）

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