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日本代表 5年前

U-19日本、「飢え」を刺激する影山雅永監督の流儀。全員で世界への切符を勝ち取るために

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

決勝T進出は決定済み。イラク戦の使い方は?

影山雅永
影山雅永監督は、選手たちの「飢え」を刺激しながら一体感の醸成を目指している【写真:Getty Images】

 それゆえにイラク戦はできるだけ多くの選手を起用し、決勝トーナメントに向けて競争意識と一体感を高めるための重要な機会。影山監督も無駄にするつもりは一切ないと強調する。

「飢えている人間もいます。ただ、選手にも言ったんですけど、勝ってグループ首位突破が決まったとはいえ、我々はまだまだ何も成し遂げていないし、パーフェクトなチームでも何でもないと。この大事なもう1試合、グループリーグでできるというのは、我々にとって本当にいいこと。なぜかというと、我々を成長させてくれるから。

まだまだ様々な課題はありますよ。(タイ戦では)あれだけの決定機を作って、でも後半突き放すことができなかった。攻めたら今度は相手の『いったれ!』的なカウンターを何発か受けてしまう。まだまだ未熟な部分がたくさんありますので、将来に向かって、さらに高いステージに向かって、レベルアップに精進したいなと思っています。(イラク戦は)そのために使いたいなと思っています」

 出場機会や結果に飢えた選手たちがイラク戦で躍動すれば、チーム内の競争は一層激しさを増し、自信となっていく。影山流マネジメントは必ずや、U-20ワールドカップ出場権をかけた一戦、そしてその後のアジアの頂点を目指す戦いに向けて極上の一体感を生み出せるはずだ。

(取材・文:舩木渉【インドネシア】)

【了】

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