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レアルにとって最悪のクラシコ。バルセロナにすべてを支配された、白い巨人の無残な姿

現地時間28日に行われたリーガ・エスパニョーラ第10節、バルセロナ対レアル・マドリーの一戦は5-1でホームチームが勝利した。エル・クラシコらしい激しいゲーム展開となったが、それと同時にレアルは無残な姿を晒してしまうことになってしまった。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

両エース不在でも…クラシコは激しい

エル・クラシコ
メッシ、C・ロナウド不在でも…エル・クラシコは激しかった【写真:Getty Images】

 バルセロナとレアル・マドリーというスペインを代表する2クラブによって繰り広げられる一戦こそ『エル・クラシコ』である。伝統の戦いはスペイン国内のみならず、全世界のサッカーファンが注目するほど熱く、そして激しい。もちろんだが、バルセロナ、レアルの両者にとっては、絶対に負けられない試合なのだ。

 ゲーム自体もそうだが、もう一つ、近年のエル・クラシコには楽しみがあった。それがエース対決である。バルセロナにはリオネル・メッシが、レアルにはクリスティアーノ・ロナウドがおり、そのどちらがより活躍するのかというのはエル・クラシコ開催前に必ず話題になる。だからこそ、より一層の盛り上がりをみせてきたのだ。

 しかし、今季最初のエル・クラシコはいつもと少し違う状況で行われた。ご存知の通り、C・ロナウドはユベントスへ去り、メッシはリーグ戦第9節、対セビージャ戦で右腕を骨折し、全治約3週間の離脱を強いられた。つまり、この2人は伝統の一戦においてピッチに立つことができない。両エースが不在となるエル・クラシコは実に11年ぶりのことらしい。

 そのため、メッシ、C・ロナウドがいないエル・クラシコは果たしてどうなるのか、いつもより注目度が落ちているのではないかと思ってしまった。しかし、そうではなかった。試合が行われたカンプ・ノウは満席で、凄まじい歓声が鳴り響く。そして試合もエル・クラシコらしい激しい展開となったのである。

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