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レスター会長の訃報に…元指揮官のラニエリ氏「ひどく震えた」「彼は素晴らしい人」

text by 編集部 photo by Getty Images

クラウディオ・ラニエリ
クラウディオ・ラニエリ氏【写真:Getty Images】

 レスター・シティのヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ会長が27日、ヘリコプター墜落事故に巻き込まれて亡くなった。この訃報に、同クラブの元指揮官であるクラウディオ・ラニエリ氏が追悼の意を示したと、29日に英紙『デイリー・メール』が報じている。

 タイ出身の実業家であるスリヴァッタナプラバ会長は2010年8月にレスターの経営権を取得。オーナーとして多額の投資を行い、2015/16シーズンにはクラブをプレミアリーグ初優勝に導いた。当時、指揮官としてレスターを率いていたのがラニエリ氏である。

 まず最初に「ニュースを聞いて私はひどく震えた」と語り、突然の訃報にショックを隠し切れない様子を見せている。スリヴァッタナプラバ会長に関しては「彼は素晴らしい人物で、誰に対してもポジティブな言葉をかけていた。彼には陽気さと、全ての人に愛情を抱かせる才能があった。彼がロッカールームに訪れた時、決して誰かを批判することなく、優しい言葉だけをかけていたよ。私の誕生日が間近に迫った時には、巨大なケーキを持ってきて、一緒にハッピー・バースデーを歌ってくれた」とコメントしている。

 スリヴァッタナプラバ会長については、他にも様々なエピソードがある。2015/16シーズンにプレミアリーグ初優勝を果たした後、同会長は選手たちに一台1300万円もする「BMW i8」をプレゼントした。合計19台購入しており、約2億7000万円ほどかかったとされる。

 スリヴァッタナプラバ会長の誕生日を迎えた2017年4月3日のホーム戦では、観客全員にビールとカップケーキを無料で振る舞った。2016年のサウサンプトン戦でも、自身の誕生日の試合に訪れたサポーターにビールやドーナッツ、ミートパイを振る舞っている。誰よりもレスターを愛し、選手やサポーターへの感謝も忘れなかった人物と言えそうだ。

【了】

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